風邪の効用

厚労省の発表によると、平成22年度の国民医療費は
37兆4202億円で 年々増加。

財源の内訳:
保険料分   18兆1319億円
国庫      9兆7037億円
地方      4兆5525億円
患者負担、他  5兆 322億円
     
当然多額の税金が投入されています。
必要な時に安心して医療にかかれるよう
できる限り養生しておこうと思います。

風邪の効用 (ちくま文庫)

風邪の効用 (ちくま文庫)

著者 野口晴哉(のぐち はるちか)(1911-1976)は
社団法人整体教会の創設者。

風邪は治すものではなく、経過するもの。

心も血管も弾力があるうちは倒れない、そして
弾力性が失われた時に風邪が修正してくれる。

風邪は体の悪いところを治そうとする治療行為である。
従って風邪の経過後は体調が整っているはずという。

著者は風邪を感じた時「背骨で息をする。息を
ズーッと吸い込む。吸い込んでいくとだんだん背骨が
伸びて だんだん反ってくる 反りきると
背骨に少し汗が出てくる。その間は2分か3分
くらいです。汗が出たらちょっと体を捻じって
それで終える」と書いている。

本だけではなかなか体得できないのですが、
風邪らしきものにかかった時 こんなものかと
イメージしておこなってみると 
普段気にとめていなかった身体の内側に
気持ちが向くようになります。

その他、風邪の時の入浴法や季節ごとの
処方など興味深い視点で書かれています。