アシとヨシ

先日 雅楽演奏家東儀秀樹さんと東京交響楽団との
合同演奏会で初めて雅楽器の音色を聞いてきました。

演奏で使われたのは笙(しょう)と篳篥(ひちりき)の2点。

篳篥(しちりき)は人の声に近いと言われ
笙(しょう)は天から降り注ぐ光を表すとされているそうです。

曲目はプッチーニのオペラ「誰も寝てはならぬ
他はご自身の曲で「大河悠久」「光降る音」「幻想のアプサラ」。

オリジナル曲はとうとうと流れる大河や 天から差し込む光、
またカンボジアアンコールワットの遺跡からイメージした
仏の教え、自然との調和、人の祈り、長い歴史に
思いを馳せて作ったという曲で 目を閉じて聞いていると
そんな雄大な世界が拡がって見えました。

タイトルの「アシとヨシ」については曲の合間のトーク
触れられていました

リードとして使われるアシ(reed)は「悪し」と連想されるので
逆に言い換えて「良し」とも呼ばれるようになったとのことです。
日本語の面白いところだなと思います。

また笙は唐の時代に大陸から伝わり、西側に
伝わったものはやがてはパイプオルガンに変化して
いったそうです。従って笙とパイプオルガンは
兄弟のような関係だそうです。

前半は飯森範親さん指揮のオーケストラだけでの
馴染みのある曲が演奏されました。
シベリウスフィンランディア
メンデルスゾーン真夏の夜の夢」より結婚行進曲
ロッシーニ オペラ「ウィリアム・テル」序曲
チャイコフスキー白鳥の湖」第2幕の情景