神戸市立博物館「中国王朝の至宝」

PM2.5や領土問題などでやっかいなことになっている中国。
日中の間の歴史認識にも隔たりがあって 
ちょっと違うでしょという思いも。

たとえ政治のレベルではそんな状況でも
国民同士の関係は穏やかでありたい。 

という訳で神戸市立博物館で行われている
「中国王朝の至宝」を見に行ってきました。
2013年2月2日(土)〜4月7日(日)まで開催

4000年前の”夏・殷”・”蜀”から13世紀の
南宋までのお宝が展示されています。

個人的に一番気に入ったのは死者と共に埋葬される
”俑”と呼ばれる人形たち。

秦の始皇帝時代の”俑”は勇ましい男性でいかにも兵士のよう。

漢の時代になると穏やかで優しい姿に作られています。
家に飾ったらかなり存在感のある置物になりそう。

唐時代の女性俑になると円満でふっくらしています。
奈良時代平安時代の絵に出てくる女性そのものでした。

また2008年に発見されたという一級文物 
”阿育王塔(あいくおうとう)”は南京市のお寺から
出土された高さが1mもあり、木組に金や銀の細工がされた
まばゆいばかりの仏塔。
南京市以外では日本が初公開だそうです。


真ん中の金の塔が”阿育王塔(あいくおうとう)”

お宝を通して中国の歴史を見ることができました。
いくつかの国が秦によって統一され その後国が
次々と変化し、分裂、また統一とを繰り返しながら
今に至っている中国。

歴史は繰り返すと言われているので、これからも同じようなことが
起こるかもしれないなぁと思いながら博物館を後にした。