タフすぎる世界

人は食事したり、お風呂に入ったり、寝たり、喧嘩したり、
恋愛したり・・・そして笑ったり、泣いたり、怒ったりと
日常の生活はいつの時代も変わらず延々と続いている。

でもその外の世界は貪欲でとてつもなく速く流れている。
実は昔からそうであって ただ見ようとしなかっただけかもしれない。

あるブログで紹介されていた面白そうな本を読んでみました。

ぼんやりと思い描いていた通りのことだったが、
具体的な内容が書かれているのでさらに納得できた。

食物連鎖の頂点に君臨する企業は人々がその商品を
食べざるを得ないようなシステムを作っている。

石油などのエネルギーの企業やコンピューターの
巨大企業の商品も同じく私たちは使わざるを得ない。

そんな巨大企業が世界中を覆い尽くしている。

節税や税金回避の仕組み、ロビー活動の実態なども興味深い。

また石油に関連して面白いと思ったのは日本は
資源がなかったからこそ豊かになれたのだということ。

資源があるばかりに資本家たちに国を荒らされてしまったり、
資源ゆえ豊富な資金が入ってくるので 今まであった産業が
衰退してしまったり、無税になって国民が政治に関心を持たなくなり
政府の腐敗が進んだりしている。

”ある”ということは不幸の始まりでもあるということで、
物事は一方から見ているだけではいけないと考えさせられた。

それではこれからどうすればよいのか著者は提案をしています。

”帝国は私たちを利用することはあっても 私たちを積極的に
助けてくれることはありません。ですから出せる力を振り絞って
新しい時代へ精一杯対応しなければいけないのです”

あちら側がそうならこちら側だってタフになって
知恵を絞らないといけない。
ライフスタイル、語学や技能の習得、アート的発想等々。

もし今自分が子育中だったら 少しはこういうことを
頭において子供に接していたかも・・・・。
気が付くのがちょっと遅かった(- -)