昨日のNHKクローズアップ現代では
「ガバメント2.0 市民の英知が社会を変える」が放送された。
”ガバメント2.0”はネット関連企業のCEOのティム・オライリーという人が
提唱したコンセプトだそうだ。
市民パワーを大いに利用して 低コストで充実したサービスを
実現させる試みが始まり、アメリカではすでに活発になっている。
一般市民が政策決定に参加したり、公共サービスの担い手に
なってもらえるスマートフォンのアプリが次々に開発され
行政の効率化に大きく貢献しているという。
ひとつの身近な例として 街を歩いていて壊れた公共物を見つけたら
スマホで写真を撮ってその場で役所に送信する→行政は業者に依頼して
修理に向かう ということが挙げられていた。
これで修理するまでの過程がかなり簡素化できるという。
場合によっては意志のある市民が修理することもある。
日本でもいくつかの自治体がその試みを始めている。
でも実現するためには市民の意識を高める必要があるので
自治体の地道な努力がいるし 問題点もまだまだある。
日本でも一昨年の大地震や原発事故で多くの人が何かが違うと
感じ始めている今、市民一人一人が行政に参加して
社会を変えようという動きが始まっていることは確かのようだ。
ITの発達によって何かの役に立ちたいという一人一人の思いが
より簡単に形になっていく。
タフすぎる厳しい世界が渦巻く社会ではあるけれど 一方では
社会を良い方向に変えていこうとする大きな力も働いている。
政治に対して今までの「お上がやってくれる」という
受け身だった意識を捨て始めているのだと思う。