お金ってなんだろう

お金ってなんだろうなんて今さら青臭いことを考えています。

生活する上で絶対に欠かせないもの。

お金が原因で命を絶ってしまう場合もある。

殺人事件が起きてしまう場合もある。

1円で泣く人もいれば 何十億、何百億というお金を動かす人もいる。


さらに今は お金がお金を生むシステムができていて 

人々の欲望と不安を飲み込みながらどんどん膨らんでいく。



今では実体経済の何倍ものお金が生み出されているという。

ひと昔前のお金に対する感覚がどこか変わってきている。



その昔 物々交換→貝がお金の役目をし始める → 

金や銀などの鉱物 → 紙幣 →電子マネーなどコンピューター上での

数字へと替わっていき、いまや実感できなくなりつつある。


この先一体どうなるのかと思い、関連する3冊の本を読んでみました。




お金の歴史、銀行、投資、保険、税金、ギャンブル、給料、円高、GDPなど基本が学べます。

「良い金利上昇・悪い金利上昇」 「良い金利低下・悪い金利低下」などの話もおもしろいです。

池上彰のお金の学校 (朝日新書)

池上彰のお金の学校 (朝日新書)



世の中にはえっ〜と思うようなものまでお金で買えてしまう世界があります。

お金を払ってわざわざ特別撃ちがいのないセイウチのハンティング?

医療って重病の人から優先していくものじゃないの?

お金を払えば渋滞する車列を逃れられるの?

お金を払えば制限速度を越しても許されるの?

これなどほんの序の口。


アメリカでは生命保険から学校で商品ビデオを強制鑑賞させられる子供たちまで

商業主義が浸透しています。そして街も自然もスポーツもあらゆるところに。

そしてこういうことを考え続けている頭のいい人たち。

テレビや新聞・雑誌だけだった広告が大手を振って歩き出したということでしょうか。

いつかまたサブプライムのような騒ぎも起きるのかな。

日本だって後を追っている感じはあります。

それをお金で買いますか――市場主義の限界

それをお金で買いますか――市場主義の限界



タイトルを見るとゴッホピカソについての本かと思ってしまうのですが、

企業合併・買収の最前線で活躍されていた著者の体験を通してのお金への

思いの変化について書かれています。


新しい発想として信頼できるネットワークの中で物々交換をするとか、

不必要になったものを提供したり、サービスをしたりしてポイントを貯めていくとか

お金を介さないやりとり(非貨幣経済)を全体の10〜20%くらいまで

高めていきましょうと提案しています。

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?


お金への意識も少しずつ変わっていってきています。


何でもお金で解決できる社会というのは排他的になりやすいし、猜疑心や

異常な競争心だって生まれるし やがては深く考えることを放棄してしまいそう。



今の状況をおかしいと思い、実際行動に移し始めている人が増えているということで

そう捨てたものではないかもしれません。



わたしの年代では遠く離れた見知らぬ人たちと繋がるということは稀ですが、

それができる心ある人たちは世界中の同じ思いを持つ人たちとお金以外で

新たな繋がりを持っていくような気がします。

もはやわたしちはそんな世の中にがっちり組み込まれていて 逃げることはできません。



でも最終的には一人一人に問われている問題でもあると思う。



目の前にある事象が安易にお金で解決すべきものかどうか、

他に選択肢はないのか、一旦立ち止まって考えてみることが 

暴走する社会に少しはブレーキをかけることになるのだと思う。