アエラに連載中の 「ぐっちーさんのここだけの話」をまとめた本です。
物事なんでも前後左右、斜めから 見る方向によって見方は同じでなく、
経済の行方についてもいろいろです。
- 作者: 山口正洋
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: 単行本
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*実は円高はいいこと
通貨が高いということはその国に信用があるという証拠です。
ましてや日本は輸出依存度が20%程度なので、円高のほうが
国にとってずっとプラスなのです。
では何故マスコミは円安でないとだめと報道するのでしょうか。
その理由はもちろん本に書かれています。
「通貨が高い、安い」についてもあまり理解できていないので、
もう少し調べたいです。
*大きな規模の会社はしだいにその大きさを持て余すようになります。
何故なら先進国の人たちの好みが多種多様化して もはや
大量生産でできたものに興味を示さなくなってきているからです。
「学生諸君、中小企業こそ将来の日本を支えますぞ」と書かれています。
*マスコミは大事な問題点は大々的に報道しません。
それは小さな記事として書かれている場合が多く
読むならそこをチェックしましょう。
*日本は日清、日露両戦争時、関東大震災時などの外債による借金を
最終的にきちんと返済したから信用が生まれたとあります。
具体的にどういう状況だったのか・・・また調べてみよう。
*中央銀行の仕事は自国の通貨価値を守り、それに直結する金融機関の
経営不振によって起こる預金の危機などの回避をすることであって
本来景気対策は政府の仕事です。
景気の回復を日銀に求めるのは「野球選手にサッカーをしろ」と言うのに
等しいそうです。
*「地方再生=金儲け」
「金を生まない建物は墓石と同じだ」
表現は強いのですが、具体例を挙げてわかりやすく説明しています。
「ハコモノ」を拵えたら 将来何倍、何十倍のリターンを得るような
気構えを持っていないと 地元住民は無意味な維持管理費を
払い続けることになります。
暗く厳しい面も触れられていますが、全体的には希望を持てる内容でした。