ドキュメンタリー映画「天に栄える村」

2ヶ月ぶりの関東です。

ちょこっと社会派おばはんとしては まずは気になっていた
 ”ボレボレ東中野”という映画館で上映中の「天に栄える村」を
見に行ってきました。

「JR東中野駅」西口改札北側出口を出て線路沿いに右1分ほど
行ったところにある映画館(地下)です。

サイトはこちらです
http://www.sakuraeiga.com/tensaka/index.html


場所は福島原発から70km離れた ”天栄村”。 
東日本大震災後の放射能汚染と戦い、今でも米作りを
続けている農家の方たちの話です。


震災の数年前、耕作放棄田だった天栄村を再び生き返らせようと
地元の農家の方たちは一から米作りを始めました。


無農薬、化学肥料を使わない農法で 県外の購買者たちも
田植えの時期や稲刈りの時期に手伝いにくるという双方向の
関係を作り、順調にいっていました。


ところが残酷なものです。 2011年3月11日の大震災の後、
放射線量の高い地域となってしまい、農家の人たちは
今後について苦しみ悩む日が続きました。

それでもやっぱり米作りをやめることはできない。

専門家を呼んでセシウムを取り除く方法を探ります。
除染する様子も具体的に示され、研究も大分
進んでいると思います。


線量をゼロにすることはできない。(自然界にもあるから
ゼロというのはありえないとの発言もありました)
でも限りなくゼロにすべく努力をし、昨年も今年も
収穫を果たしています。


収穫後の検査では未検出と出ているにもかかわらず
風評被害のため思うように売れません。


それでも未来に繋げるため 途切れることのないよう
さらに奇麗な土壌にすべく工夫が今も続けられています。

誰もが心の奥に不安を持ち、できるなら避けたいと思うところです。


特に乳幼児、育ち盛りの子、これから出産する人たちは
慎重に考えたほうがよいと思うし、たとえどんな選択をしたって
誰にも批判などできません。


今起きていることを知らないままの ”ダメ” でなく こういう現状を
知った上で それぞれが納得のいく選択をすればよいと思うのです。
こういう大きな問題への答えは決して押し付けられるものではなく 
自分で感じて選択するものだと思います。


ポレポレ東中野の後は 郡山、金沢、神戸、横須賀で上映されます。