散歩は楽し 1 〜 ひととき源氏物語の世界に浸れます(風俗博物館、京都) 〜

一度訪れたいと思っていた京都にある小さな博物館に行ってきました。

風俗博物館のサイトはこちら
http://www.iz2.or.jp/

JR京都駅(北側)を降りて左に5〜6分歩いて行くと ”堀川通” に出ます。
右に曲がり数分で左手に ”西本願寺”が見えてきます。
風俗博物館堀川通を挟んで西本願寺の一番端の向かいにありました。
目印は壁面に書かれた ”井筒”という金文字。


エレベーター5階を降りると 目の前に源氏の世界が・・・

源氏物語 ”若菜上”
〜 若き日の光源氏の罪の行方、柏木と女三宮 〜

蹴鞠(けまり)に興ずる男たち。
御簾の中では女たちが貴公子たちを見物しています。



源氏はかつて父桐壺帝の后であった藤壺宮との間の不義の子を授かり、
その因果応報ともいえる時・・・源氏の正妻である女三宮女三宮に心を
寄せている柏木との出遭いがある場面。


源氏物語 ”葵”
〜 源氏の正妻・葵上の出産 〜

当時の出産は命がけ。
一番奥では出産が始まっています。
出産の苦しみは物の怪のせいと考えられ、壁も屏風も畳の縁も衣装も
何もかも白に。それとは対照的な黒髪が引き立っています。



六条御息所が生霊となって葵上に獲りついた場面。
生霊は白でなく日常の装束をまとっています。

嫉妬、怨念が渦巻く 高貴でありながらも恐ろしいほど狭い世界・・・



出産の苦しみを和らげるために 加持祈祷が行われています


源氏物語 ”葵”
〜 源氏正妻・葵上の死 〜

夕霧を出産後 葵上は物の怪に苦しめられながらこの世を去りました。
源氏は鈍色(にびいろ)の装束をまとい、喪に服す日々が続きます。



こちらの博物館は「源氏物語」と「竹取物語」を切り口にして平安時代
様々な生活の場面を立体的に表現しています。
機会があったらまた違う場面も見てみたいです。
博物館のサイトは要チェック!


散歩は楽し 1 〜 「高台寺」界隈 〜に続く・・・・