全く関連ありませんが・・・本2冊

国家の成熟 (新潮新書)

国家の成熟 (新潮新書)

NHKの番組だった「プロジェクトX]がいつの間にか
「プロフェッショナル」に変わっています。

時代が”成長”から”成熟”に移っていく過程で
求められる人材の質が変わり、テレビもこの変化に
反映しているのです。 

成長期は「プロジェクトX」のように企業や組織や大衆が
経済と社会を支えていました。 成熟社会になった今は
「プロフェショナル」のように強いリーダーが経済や
社会を引っ張っていく時代に変わったということです。

またグローバル化した社会では 同じ仕事だったら
賃金は世界同一というのは避けられないし、
あたりまえのことなのです。

そういえば昨年 ユニクロの社長さんが
そう宣言していましたっけ。

新たな時代、維持可能な社会にするために 
成熟した日本の富をどのようにしたら 
うまく分配できるのか。

著者は「大きな政府」を勧めています。
成熟時代に相応しい強いリーダーが出てくれば
可能だとのことですが・・・





フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか (新潮新書)

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか (新潮新書)

リストといえば「愛の夢第3番」と「ラ・カンパネラ」が
浮かんできます。

音楽の天才且つイケメンときているから 
さぞ幸せな人生を歩んでいたんだろうと思いきや 
並外れた天才は実はジェットコースターのような
人生を歩んでいたのです。

私生活では2度とも貴族の既婚女性との許されない結婚。
その上 違い過ぎる身分と宗教的とで認められない
ままの結婚生活でした。

最初のマリー・ダグー夫人との間の娘コジマは
夫のいる身でワーグナーに心を奪われ結婚。 
リストは何十年も二人の結婚を認めませんでした。

何とも激しい世界。
でもホントはリストはいい人で哲学的^^;
最後は親の反対を押し切って聖職者になります。

やっぱりわたしは こういう物語に弱い・・・

もちろんショパンとの関係、ピアニストとして、
楽家として、ピアノ教師としてのリストに
ついて興味深く書かれています。