ここ何年か ”お金ってなんだろう”、 ”国ってなんだろう”っていう
疑問が湧いてきています。 一冊の本で答えが出るほど単純では
ないけれど、 こうあればいいというイメージは持つことができます。
- 作者: 渡邉哲也
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2014/02/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(本文から引用)
「・・・自分の住む地域や国が繁栄しないかぎり、個人の
生活は決して豊かにならないという経済の大前提です・・・・
・・・・・・・・・・ たとえば、個人がいくら高級な
クルマを所有していても、国が貧しくて道路や橋をまともに
整備できずガタガタの状態だったら、ドライブしても楽しくも
なんともないでしょう。
個人の生活は、国の経済成長に支えられています。
国が富めば、国民みんなが豊かになり、結果的にあなたも
豊かになります。 逆に国がさびれていけば、あなたの生活も
貧しいものになるでしょう」(引用終わり)
★メディアに紹介された時点でその情報は古くなっている。
ではどうすればいいかは本に詳しく書かれています。
★「最小不幸社会」でなく「最大幸福社会」
つまり豊かな人を育てて その数を増やしていく社会
★自分の生命を預けている母国のことに対して、他人事に
なってはいけません。
★グローバルとインターナショナルを区別する。
これを理解したら 今起こっている世界の理不尽な動きが
なるほどと思えました。
★経済とは、過去から現在まで連綿と続く、人類が世界規模で
行っている壮大な実験。
社会主義はみごとに失敗しました。じゃあ資本主義が理想の
形かといえば まだまだ不完全な状態です。
今はびこる ”アングロサクソン型資本主義”、 ”欧州型
資本主義---王族・資本家による後ろ盾タイプ”、 ”日本型
資本主義の共存共栄タイプ” の3つの形があって
資本主義と社会主義のいいところを合わせた共存共栄タイプが
安定した社会を保つのではないかと著者は考えています。
★日本株の7割は日本人が所有していて 長期ホルダーが多いそうです。
だから今の株価を決めているのは短期利益を狙う海外投資家が
主だということになります。(そもそもお金が商品なんて
おかしいやんとずっと思ってた・・・・)
常に取った取られたという状態のエグイ社会ではなく
本当に豊かで維持可能な社会にするために
一人一人がどうしたらいいのか提案をしています。
各国、各人それぞれの思惑があって そう簡単にはいかないけれど、
明るい将来が見える内容でした。