お金ってなんだろう 3

ここ何年か ”お金ってなんだろう”、 ”国ってなんだろう”っていう
疑問が湧いてきています。 一冊の本で答えが出るほど単純では
ないけれど、 こうあればいいというイメージは持つことができます。


見抜く経済学

見抜く経済学

(本文から引用)
「・・・自分の住む地域や国が繁栄しないかぎり、個人の
生活は決して豊かにならないという経済の大前提です・・・・
・・・・・・・・・・ たとえば、個人がいくら高級な
クルマを所有していても、国が貧しくて道路や橋をまともに
整備できずガタガタの状態だったら、ドライブしても楽しくも
なんともないでしょう。 
個人の生活は、国の経済成長に支えられています。
国が富めば、国民みんなが豊かになり、結果的にあなたも
豊かになります。 逆に国がさびれていけば、あなたの生活も
貧しいものになるでしょう」(引用終わり)


★メディアに紹介された時点でその情報は古くなっている。
 ではどうすればいいかは本に詳しく書かれています。

★「最小不幸社会」でなく「最大幸福社会」
 つまり豊かな人を育てて その数を増やしていく社会

★自分の生命を預けている母国のことに対して、他人事に
 なってはいけません。

★グローバルとインターナショナルを区別する。
 これを理解したら 今起こっている世界の理不尽な動きが
 なるほどと思えました。

★経済とは、過去から現在まで連綿と続く、人類が世界規模で
 行っている壮大な実験。 
 
 社会主義はみごとに失敗しました。じゃあ資本主義が理想の
 形かといえば まだまだ不完全な状態です。
 
 今はびこる ”アングロサクソン型資本主義”、 ”欧州型
 資本主義---王族・資本家による後ろ盾タイプ”、 ”日本型
 資本主義の共存共栄タイプ” の3つの形があって 
 資本主義と社会主義のいいところを合わせた共存共栄タイプが
 安定した社会を保つのではないかと著者は考えています。

日本株の7割は日本人が所有していて 長期ホルダーが多いそうです。
 だから今の株価を決めているのは短期利益を狙う海外投資家が
 主だということになります。(そもそもお金が商品なんて
 おかしいやんとずっと思ってた・・・・) 
 常に取った取られたという状態のエグイ社会ではなく 
 本当に豊かで維持可能な社会にするために
 一人一人がどうしたらいいのか提案をしています。


各国、各人それぞれの思惑があって そう簡単にはいかないけれど、
明るい将来が見える内容でした。