著者の高城剛さんについては女優さんとの結婚や
離婚の時の報道でしか知りませんでした。
最近になって 世界を駆け巡ってクリエーティブな仕事を
している方だと知り、著書をkindle版で読んでみました。
紙の本と比べてkindle版は思いっ切り安くなっています。
日を改めて値段を確認したら さらに安くなっていました。
まだ全部を読み切ってないところでの感想です。
”国”については納得しかねるところもありましたが、
その他は共感できることがたくさんあって、こういう風に考えれば
誰もが先を明るく生きられるかもしれないと思わせてくれる本です。
●今はデザインより素材や製法が重要で、作り手の顔が見えることが
求められている
●新しいエネルギーを持った表現をするには 自分自身が変わるべき。
考え方も生き方も住む場所さえも恐れずに。
●クリエイティブに生きるには執着は捨てる。実際所有していた
9割を処分したそうです。
9割とは何とも衝撃的な数字ですが、それだけ整理すれば
また新たなアイデアが湧いてくるんでしょうね。
●世の中がグチャグチャになっている時に自分を見失っていたら大変。
そんな時は情報やモノと向き合うのでなく 真摯に自分と向かい合いましょう。
この点を何度も強調しています。
人の目を気にするのでなく、自分がいいと思うこと、自分が楽しいと
思えることをしましょう。
●20世紀がテレビ、コンピュータ、デザインといった網膜の時代、
目に見える時代だとすれば、これからの100年は神経の時代、
目に見えないけど感じる時代になる。
最近では公に正しいと言われていたことが覆されることがよくあります。
身近な話では卵は体に悪いと言われていたのに、実際は問題ないとか・・・
何が本当に正しいのかわからなくなってきています。
溢れる情報の中から 自分が正しいと感じるもの、信じることを
選んでいく時代なんだと思います。
それには自分ととことん向き合うことが大切、そうでないと
情報に翻弄されていってしまいます。
他に旅する時のサバイバルグッズ(濾過ストローや冷凍保存バッグ等)や
参考にしているサイト、スマホアプリの活用法など ほとんどわたしには
縁がないとはいえ、今が感じられて 読んでいて面白いです。
今はビルでも家でも壁を使って水耕栽培の棚を組んで行う「エディブル
シティ東京」という循環型の農業の実現を夢見ているそうです。
高層ビルの壁面がすべて畑になるというちょっとありえないような話ですが、
もしかしたら実現する日がくるかもしれません。
こういう生き方ができる人の割合はそう高くないでしょうけど、
たとえ国内だけに住んでいても こういう考えかたが少しでも持てれば
目に見えない不安や恐怖は減っていきそう。
不安や恐怖は自分自身の中で生み出されるというようなことが
この本にも書かれています。
- 作者: 高城剛
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2011/02/24
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