そうかもしれない、26年後の日本

テレビや対談本では発言が少々遠慮がちと勝手に印象を持った
古市憲寿さん。たまたま寄った本屋さんに著書が並んで
いたので購入しました。


だから日本はズレている (新潮新書 566)

だから日本はズレている (新潮新書 566)

文章はけだるく流れていきますが、視点は鋭いです。

例えば、

「彼ら(静かな変革者)は、大きなことを言わない代わりに、粛々と
身の回りの100人、1000人を確実に幸せにしている。 だけど、その
活動は規模が小さい分、あまり目立たない・・・(略)・・・
社会は一瞬で劇的に変わらない・・・社会を変えるには
「静かな変革者」を増やしていくしかない・・・・・・
少なくない若者たちは、既に動き初めている」

批判だけしていても仕方ない。小さなことでも何かすることでしか
世の中を変えることはできないのでしょう。

最後のほうのストーリー仕立てになっている ”このままでは
「2040年の日本」はこうなる” は特に面白かったです。

エネルギー、若者の生き方、高齢者の姿、都市と地方の行く末、
安全保障などを織り交ぜながら 将来は不確かなはずなのに
そうかもしれないと思わせるような話。

「先月(2040年)一番売れた本は三浦知良の ”死なないよ” だったという」
で締めくくられています。

国がどうなったったて人は生きていく。