テレビや対談本では発言が少々遠慮がちと勝手に印象を持った
古市憲寿さん。たまたま寄った本屋さんに著書が並んで
いたので購入しました。
- 作者: 古市憲寿
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/04/17
- メディア: 単行本
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文章はけだるく流れていきますが、視点は鋭いです。
例えば、
「彼ら(静かな変革者)は、大きなことを言わない代わりに、粛々と
身の回りの100人、1000人を確実に幸せにしている。 だけど、その
活動は規模が小さい分、あまり目立たない・・・(略)・・・
社会は一瞬で劇的に変わらない・・・社会を変えるには
「静かな変革者」を増やしていくしかない・・・・・・
少なくない若者たちは、既に動き初めている」
批判だけしていても仕方ない。小さなことでも何かすることでしか
世の中を変えることはできないのでしょう。
最後のほうのストーリー仕立てになっている ”このままでは
「2040年の日本」はこうなる” は特に面白かったです。
エネルギー、若者の生き方、高齢者の姿、都市と地方の行く末、
安全保障などを織り交ぜながら 将来は不確かなはずなのに
そうかもしれないと思わせるような話。
「先月(2040年)一番売れた本は三浦知良の ”死なないよ” だったという」
で締めくくられています。
国がどうなったったて人は生きていく。