終わりなき人間と菌との競争

世の中に「抗生物質」という薬があるお蔭で 死の病と
言われていた結核をはじめ 多くの感染症からたくさんの
人たちが救われるようになった。

ところが、20〜30年前から「耐性菌」で亡くなったという
報道を耳にするようになります。

命を救ってくれるはずの薬がまた新たな恐怖を生み出していく。

そして世界中で聞きなれない感染症が次々に生まれています。

人類が細菌やウィルスを死滅させることなんていうのは夢物語。
自然だって生き伸びるのに必死だから。

だからといって過剰に清潔を追い求めれば 
抵抗力のない人間(生物)になってしまうので 
ほどほどにしないといけない。

体内に細菌が残ったまま「抗生物質」をやめると 耐性菌に
変化してしまうため 病院から処方されたとおりにきっちり
飲まないといけないという。

でもうっかりということもあるし、それぞれ事情があるから
すべての人が支持どおり完璧に飲み終えるということはありえません。


サイト「現代ビジネス」の川口マーン惠美氏の記事、
シュトゥットガルト通信”
 には薬に対するドイツと
日本の考え方の違い、途上国における抗生物質の乱用、
養豚、養鶏、魚の養殖での大量の抗生物質の使用状況
について書かれています。

大量の耐性菌が生まれていきそう・・・


川口マーン惠美氏の記事 ”世界中で乱用される「抗生物質」−−
菌と医学の果てしない競争が続く憂鬱な未来” のサイトはこちらです
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39531


最後にこう締めくくられています。
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医学が進んで不治の病が消えていくのは喜ばしいことだが、
そのせいで、菌と医学が果てしない競争を続けなくてはいけないというのは、
考えただけでも憂鬱な話だ。それに、いつかきっと、どんな抗生物質にも
負けないスーパーパワーを備えた菌が現れるような気もする。

ひょっとすると、そういうスーパーパワー菌のせいで生物が滅亡した惑星も、
銀河系のどこかにあるのかもしれない。ああ、サイエンス・フィクション
のようになってしまった・・・。
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結局のところ 可能ならば薬に頼らずに、自身で治す力を
つけていくという原始的な方法が最善ということになってしまいます。