国家が破綻しても人は生きていきます。
わたしの親世代の人たちは70年前日本で実際に旧円から新円への
切り替えや預金封鎖の経験をしていて この本に書かれていることが
遠い国だけの話ではないことを強く感じます。
高城剛氏の著書:「世界はすでに破たんしているのか?」は
著者自身がここ30年の間に経済が崩壊した国や地域を実際に
訪ねたり住んだりして 見て感じ、何が起こってどうなったかを
いくつかの国や地域を例にあげて詳しく書かれています。

- 作者: 高城剛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ソビエト連邦、ロシア、タイや韓国などアジア、アルゼンチン、
スペイン、ギリシャ、キプロス、デトロイト。
普段あまり意識しないけれど、ごく最近でもたて続けに
経済破綻や経済危機に陥っている国がたくさんあります。
日本でも大きく報道されたギリシャの惨状はよく知られています。
その後外圧によって国営企業が民営化され、国内インフラの多くを
外資が握ることになりました。
大切なライフラインを その国以外に住む人たちによって
運営されてしまうのでは安心はできません。
怒りの矛先はEUで主導権を握るドイツ、そしてアメリカや
イギリスなどの投機家たちに向かっています。
世界中どの国も経済戦争に巻き込まれています。
日本も例外ではないと。
著者が考えるキーワードは2つ、「テクノロジー」 と 「人間の飽くなき欲」
高度なテクノロジーを操れる0.01%の人たちがテクノロジーに溺れる人、
テクノロジーを使いこなせない人たちを飲み込んでいっているという。
テクノロジーが進化しすぎた今では 昔みたいに
いつかまた悪い状況から抜け出せるだろうなどと
呑気なことを言っていられる時代ではないと著者は言います。
身近にさまざまな世界の危機を見てきた著者の言葉を引用します。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
「四半世紀を通じて、さまざまな国家破綻を目の当たりにしてきたが、
ずるずると欲望や時の流れに身を任せていた人々は淘汰されることに
なった。 それとは逆に、いままでの暮らし向きを瞬時に切り替えた
人々は、大きな時代の渦に巻き込まれることなく、粛々と生活を
続けられると思う。 常に自分を見失わず、自分なりの「異変」を
感じたら、誰に何といわれようが、即座に変わり身すること。
大きな社会変化が差し迫った時代の中で、生き延びる秘訣は
それに尽きると、僕は思っている」
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-