ドライブは楽し 〜 イサム・ノグチ庭園美術館 & 源平古戦場”屋島” (高松市、香川) 〜

お天気がはっきりしない連休の始まりです。
今日は香川県高松市牟礼町にある 「イサム・ノグチ美術館」へ
行ってきました。


明石海峡大橋を渡って約2時間。
車でないと不便な場所にあります。

その上、往復はがきで事前に予約しなければなりません。
火木土の週3回で10時、1時、3時の一日3回です。

そして係りの方に案内していただいて 見学は1時間という
とても制約のある美術館です。

一度は行ってみたいと思っていたものの、通常の美術館と
違って気軽に行けないので 躊躇していました。

石の彫刻を含む庭園全体がアートになっていて 実際目にしないと
その良さはわからず、思い切って行った甲斐がありました。



美術館の受付場所

こちらでまず持参した返信葉書を提出して 受付を済ませます。

イサム・ノグチについてのビデオがずっと流れているので、
案内が始まるまで 退屈することはないです。



写真撮影は禁止なので 下記の庭園美術館内の
下記の4枚はパンフレットを写しました。


イサム・ノグチは石垣で囲んだ庭で作品制作をしました。
置かれた石はすべて作品。景色や木々との調和を考えて
造られているそうです。


イサム・ノグチの住まい」

元丸亀の豪商の屋敷を移築して住居にしていました。
アメリカ生まれのイサムは畳の生活が苦手。

でも足の長いテーブルは似合わない。
そこで一部を低くして違和感ないよう整えています。

生活感を出すことを嫌い、そういう物はすべて見えない場所にしまったそうです。
おそらくテレビとかリモコンとか掃除機とか許せないものなんでしょうね。


こういうのって理想ですけど・・・ね^^;


代表作「エナジー・ヴォイド」

高さ3.6m、重さ17トンととても大きな作品。
目の前に置かれたベンチに座って見てると 
宇宙のエナジーが感じられる気がします。


「真夜中の太陽」


写真がなくて残念ですが、中でも一番良かったのは
庭に造られた築山です。 

上まで登ることができ 牟礼の街を一望できます。
目の前には長〜い屋根のような形をした「屋島」が。
それはそれは素晴らしい眺めでした。


イサム・ノグチは1969年から牟礼町にアトリエを構え
約20年の間住み続けました。

20年間ずっとこの地に籠っていたかというとそうではなく、
ここでの作業は一年のうちよい季節の3〜4ヶ月間だけで 
あとは イタリアとニューヨークを行き来していました。




美術館近くの石材所

牟礼町は「庵治(あじ)石」の産地で極めて良質な
黒雲母花崗岩だそうです。



遠くに採石場が見えます。


彫刻家イサム・ノグチは日本の詩人・野口米次郎とアメリカ人
レオニー・ギルモアとの間に生まれましたが、役目を果たさない
父親とは一緒になれず、母子で数奇な運命を辿ります。 

2010年の映画「レオニー」ではイサムの母親の人生が描かれています。

まだまだ書きたいことはありますが、長くなるのでこの辺で
やめときます^^;



庭園美術館を後にして 「屋島」へ。

屋島ドライブウェイ途中から望む

源平合戦を思い描きながら眺めてました。



イサム・ノグチ庭園美術館」は中央に見える
平地の木立の中にあります。



四国八十八か所八十四番札所 「屋島寺





お遍路さんをちらほら見かけました。





いつものお楽しみ♪
道の駅「源平の里 むれ」で買ったお土産です。
和三盆のわらび餅、地酒、うどん・・・・