気負わず、楽しいと思うことをしていれば

ある知り合いの話です。


彼女はできるだけ農薬や化学肥料をおさえた農業をめざそうと 
仲間たちと頑張って農作物を作っています。

いちから始めたことなので、資金もなく参加者の持ち出しで
成り立っています。 

農地まで電車で2時間くらいかかり、週3日ほど朝早くから
出かけていきます。

いつも黙って聞くだけですが、体を壊さないか心配しています。

ある日、仕事中に仲間の運転する車に乗っていて事故を起こし
ました。 大きな怪我を受け 1ヶ月以上の入院でした。

快復するまで半年、その後また畑仕事に出るようになりました。

彼女は治ったことだし むしろ怪我によって学んだことが
いっぱいあったと言います。

また自分が運転してなかっとはいえ、気づかない疲れで気の弛みが
でたのかもしれないと 当時反省もしていました。 

一方、運転をしていた仲間は怪我させたことをとても気に病んでいたので、
知り合いは「怪我して心配かけて 返って申し訳ない」と謝ったそうです。

人には話さないけど 複雑な思いがあったと感じます。

やがて事故のことを忘れ始めた頃、保険会社から保険金が届きました。

考えていなかったことなので驚きました。


その後は少しずつ地元の人たちも手伝いに来てくれるようになり、
人の輪が拡がっています。

中にはひきこもっていた若者もいます。

諦めないでやってきたことが だんだん大きな輪になっていき
これからまたどんな展開になっていくか楽しみだと言います。

行っていることを きっと神様は見ていてくれているんだ、
神様がお金をまわしてくれたんだ、だから入ったお金は
活動のために使おうと思いました。

そんな話を聞いて、気負わず、流れに身を任せて生きていれば 
ことはそう悪いほうにはいかないものだと思いました。

普通は無理でしょと思いますが、旦那さんも子どもたちも
彼女の思いを充分理解しています。

神様ってほんとにいるかも・・・