ほんのひと時、非日常に浸る  〜 東京都庭園美術館「 幻想絶佳:アール・デコ古典主義」(東京、港区) 〜

久しぶりに都心に出ました。

東京都庭園美術館は1983年に開館。

JR目黒駅から徒歩約5分。
駅東口を出て目黒通りに沿って行くと高速道路があるので、
くぐるとすぐ左手に入口が見えてきます。

今4月7日(火)まで「幻想絶佳・アール・デコ古典主義」を開催中です。



このお屋敷は元々は1910〜1930年代にかけてヨーロッパに拡がっていた
アール・デコという装飾様式を取り入れた朝香宮邸でした。


1933年(昭和8年)創建。戦後華族が廃止されたため、所有が西武グループ
移り、その後東京都所有となったので、実際に住まいとされていたのは短い
期間だったということになりますね。



チケット、何気に絵柄が違ってました



アートな館内  (以下6枚の写真のうち5枚はポストカードを撮影しています)
        
(写真左)  床が市松模様になったモダンなベランダ
(写真右)  正面玄関のルネラリックによるガラスレリーフ




個性的で美しいガラス張りの新館へのアプローチ

外の建物が歪んで見え、景色までもアートさせています。




    
(写真左) 新館へのアプローチ。影もアートになってます。
(写真右) 当時の大食堂。 存在感のある家具ばかり



2014年に庭園内に建設された新館

展示室、ミュージアムショップ、カフェがあります。


今回展示されている作品は フランスの美術館所蔵品を中心とした
33 作家による家具、 磁器、 銀器、 ガラス、 ドレス、 絵画、 
彫刻などですが、写真がなくて残念です。


アール・デコについては20分くらいの映像があるので、
一通り学習できます。 

当時のフランス市民がアール・ヌーヴォーに退屈し始めたため 
生まれた新たな芸術だそうです。


それにしても常にこんなに美しいものに囲まれた生活ってどう?

帰ればごちゃごちゃとした生活が待っているわたしには、
こうしてたまに非日常に浸れるだけで充分です。

数十年前に経団連会長だった土光敏夫の ”共生観” を表わしたわたしの好きな言葉:
「個人は質素に、社会は豊かに」 を思い出します。

こういう ”人を豊かにする施設” がうまく機能して
増えていくといいんだけど・・・




新館にあるカフェ

特製のシフォンケーキ。見た目は一人分として大きいのですが、
中は空洞になっているので大丈夫。 ゆっくり味わって・・・

広い庭園を眺めながらのテラスでの飲食もできます。
食事は特製のサンドイッチ(サラダ付き)(4種類だったかな・・・)のみです。

明るい店内にお洒落な器そして美味しいお茶にケーキ。
美術館巡りは充実したカフェがかかせません^^;