不食・絶食・断食の話

先日は俳優の榎木孝明さんが30日間の 「不食」を
やり終えたとのニュースがありました。

不食」 ・ 「断食」 ・ 「絶食」は食べ物を体内に入れないことでは
共通していますが、意味合いはそれぞれ違うようです。

不食」 は食欲と闘わずして食べないこと、

「断食」 は一般的に宗教的な行為に対して食べないこと、

「絶食」 は主に医療行為やダイエットなど、なんらかの目的が
あって食べないこと、だそうです。

正しい知識や指導 (絶対必須) があれば 「不食」 は可能なんですね。

榎木孝明さんはこれから俳優さんとして この経験を大いに
生かして活躍していきそうです。



「断食」と言って まず思い浮かべるのはイスラム国の人たちです。

ラマダーン期の 「断食」 は日没から日の出までの間(=夕方以降から翌未明まで)に
一日分の食事を摂ると決められているので、日中は飲食をしません。

わたしは夜8時以降から翌朝まで約半日食べないようにしているから、
時間数はだいたい同じ。 でも時間帯はラマダーンの断食とは逆です ^^;

わたしにとっては夜半に食べないことはぜんぜん苦痛でないけど、
活動している日中にまったく飲食しないのは厳しいです。

眠っているはずの時間帯に食事するのも辛いなと思うし・・・


また意図しないのに食べることができない状態が続いた人たちの話も思い出しました。

これは一昨年 京都の舞鶴引揚記念館に行った時、案内してくださった方から伺いました。


終戦後 着の身着のまま満州やシベリアから戻ってきた兵士たちは
満足に食事をしていない人たちがほとんどでした。

人間は長く絶食をしていた後に急に食事を摂ると
体が拒絶反応を示すと聞きました。

中には一気に食べたために 突然亡くなってしまう方たちがいたそうです。

折角命からがら日本の地に戻ってきたのに・・・

昨日美味しそうなご馳走を前にした榎木孝明さんの写真が出ていましたが、
ゆっくり噛みしめながら ほんの少しずつ食したとありました。

人間(生き物)の身体は不思議なことがいっぱい。

カニズムを知って 自分なりに工夫しながら
毎日をいい体調で過ごしたいものです。




今日のタイトルとは離れますが、こちらは一昨年訪ねた舞鶴引揚記念館です。
http://d.hatena.ne.jp/baikamo77/20131103/p3
急に食べて亡くなってしまった兵士たちの話については触れていませんが、
胸がつまるほどの思いがたくさん詰まっている場所でした。