「本能寺の変」にまつわる本で戦争を考えてみる

先日 明智憲三郎著:「本能寺の変 431年目の真実」 (文芸社文庫)
読み終えました。

著者は「本能寺の変」の首謀者 明智光秀の末裔の方で 一般的に知られている
本能寺の変」にまつわる事実が捻じ曲げられていると書かれています。

最終的に勝者となった豊臣秀吉が 自身の都合いいように事実を書き換えたと 
この本では主張しています。


光秀の陰謀は徳川家康も承知の上で行われたもので、
決して光秀が信長に冷遇され、感情的に走ったなどいう
単純な理由でのはかりごとではありません。

なぜことに及んだのか詳しいことは本を読んだらわかるのですが、
著者はその理由のひとつとして 信長と秀吉の大陸侵攻をあげています。

ちょうど世の中が安保法制や終戦70周年で盛り上がっている今、
自分なりに戦争について考えるいい機会だと思いました。

先の戦争では多くの戦地での激戦や日本中で受けた爆弾攻撃、沖縄戦
広島・長崎での原爆投下とたくさんの犠牲を出して 充分懲りているはず。

明治維新後日本は 日清、日露、第一次世界大戦で勝ち、
一番近くの戦争では大きな大きな犠牲を払いました。

戦争に勝てば人は強気になって 次から次と戦争をしかけたくなります。

逆に負ければ 負けた国が100%悪いことにされてしまって 
いつまでもその国は汚名を着せられたままになります。

汚名返上するためには 次の戦争では絶対に勝たなければいけません。
ほうとうに切りがない・・・

勝っても負けても 結局犠牲になるのはどの国も普通の人たちです。

戦争で得をするのは一体誰?

わたしは憲法や法律のことは難しすぎてわかりません。

大事なことは ひとりひとりが戦争はどうして起きてしまうのかを知り、
一般の人たちにとって 「戦争はいいことなんてひとつもない」
ということを思い続けていくことだと思います。

ただただ巧妙にしかけてくる戦争にのっからないでほしいと願うばかり。

表面的な報道ばかりを見てると 本質が見えなくなります。

今回読んだ本は 戦争はどうして起きるのかを深く
見つめさせるきっかけを作ってくれた一冊でした。