過剰なサービスだと思うとき

世界的に消費意欲が落ちてるという記事を読んだことがあります。 

インフラはほぼ整い、物も溢れ、何かを買いたいという気持ちが
起きないのは当然だと思うし、物に振り回されたくないから
よいことだとも思う。

でも誰でも生活があるから 生産者側、販売者側、サービスを提供する側は
それでは困ってしまう。


さて、サービスに関してですが 最近気になったことがいくつかあります。


● 先日タクシーを利用して降りようとした時のこと。

会社の方針でお客さんが降りる時、 ドライバーが手動で
後部ドアを開けて お客さんを降ろすことになったとのことで、
運転手さんが下りようとしていました。

それは意味ないし効率的でないと思ったので、わたしは「いつもどおりでいいですよ」
とお断りしました。 手を貸してもらわないとダメなときはお願いしたいです。

会社が考えた他社との差別化なんでしょうか?



●よく行くスーパーのレジ係りの人たちが 訓練されたであろうような
力強い笑顔と大きな声での接客で こちらは対処に困ってしまうほどです。

”たいそうな買い物をしていないから 普通の自然な笑顔でいいですよ〜”
といつも心の中でつぶやきます。

数年前まではそんなことがなかった。
無駄なサービスだなと感じてしまいます。



●先日ランチした郊外のレストランでのこと。

本メニューにも、手書きの本日のおススメメニューにも内容が
きちんと書かれているのに、同じことを口頭で説明してくれる。

運ばれてきたオードブルやデザートのひとつひとつまで丁寧に説明してくれる。

「これなんだろう」と思ったときだけ 質問して教えてほしいと思う。
受け身でず〜っと聞いているのは結構つらいものがあります。

隣近辺の席でも同じことが繰り返されるのを耳にすると
さらに落ち着かなくなります。


 
●こちらは知り合いから聞いた話ですが、 病院や介護施設ではいまだに
”患者様” が使われているという。  ほんとにびっくり。

幸いなことに ここしばらくわたしは病院にお世話になる機会がないので
それは遠い昔の話だと思っていましたが、実際まだ使われているんですね。


これからはサービス産業が主流になっていきそうだし、
益々ロボット化が進み、大きな職の移動もありそうです。

数か月前にDeNA が2020年にタクシーの自動運転化を始めるという報道がありました。

レジ係りも店員さんもドライバーもその他多くの産業でもロボットに替わる日がきそうです。

それでも人でないとだめ!という部分が絶対にあると思うので、
サービスの形に工夫が必要だと感じます。

お客さんが必要としてない過剰なサービスはやめて、そのエネルギーを
他の大切なものに使うようにしないと 仕事をしている人たちも
疲れ切ってしまうような思いがしています。