3月は玉三郎さんが出演する夜の部を観に行ってきました。
「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」
お六に玉三郎さん、そして喜兵衛に仁左衛門さんが演じます。
《ひと口メモ》
購入した筋書きより・・・
お六はたばこ屋のおかみ。
江戸時代のたばこは刻んだたばこの葉をキセルの
先に詰めた葉に火をつけて吸うのが普通でした。
その時代、 100人中92〜3人は吸っていた
そうです。江戸時代でもたばこは大人だけだったと
思いますが。
okかそうでないか、時代によってずいぶんと
違うものです。今は喫煙者に対して厳しくなって
いますから。
「神田祭」
芸者役の玉三郎さんと鳶頭の仁左衛門さんとの
つやっぽい舞踊を披露してくれました。
愛し合う二人、見つめる目と目、なんとも
妖艶でした。
花道で仲良すぎてごめんなさいと腰を屈める
仁左衛門さん、愛嬌ありました。
「滝の白糸」
泉鏡花の作品。久しぶりに水芸を見て感激しました。
水芸芸人の”滝の白糸”には壱太郎さん、相手役の
村越欣弥には松也さんが演じます。
2時間近い長い舞台です。
愛しい愛しい村越に貢ぐ滝の白糸。ふとした事件で
白糸は高利貸しを殺めてしまいます。
数年後、検察官として立派に成長した村越に裁判で
裁かれる数奇な運命。
二人は結局悲運な最期を遂げます。
壱太郎さん、セリフの言い回しが玉三郎さんに
似ていました。
演出が玉三郎さんとのことなので、指導を受けるうちに
自然と玉三郎さん節が身についていったのかしらと
思ったりしました。
検察官として滔々と語る村越のセリフは迫るものが
ありました。
《ひと口メモ》
壱太郎さんのお父さんは四代目中村雁治郎さん、
そして坂田藤十郎さんとその妻扇千景さんの
お孫さんにあたります。
歌舞伎界名門の家庭に生まれ、大いに期待されて
いる女形役者さんのお一人です。
今回、芸者の玉三郎さんのしなやかで妖艶な踊りと
泉鏡花の滝の白糸をじっくりと観れたことが大きな
収穫でした♪
銀座三越地下2階の「亀戸 升本(ますもと)」の
お弁当で野菜中心の ”香月”です。
大き目に切った亀戸大根たまり漬と亀辛麹 が特徴です。
亀辛麹はぴりっとくる辛さの麹味噌でした。