令和2年、初の歌舞伎座に行ってきました。
「醍醐の花見」
「奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
袖萩祭文(そではぎさいぶん」
全五段の原作のこの場面は三段目にあたります。
平傔丈直方の娘は浪人武士と駆け落ちして勘当された身。窮地に落ちた父を思い、屋敷の庭に紛れ込みますが・・・
11歳の娘と共に父と母に会おうとする必死の敵わぬ願いは身につまされるものがあります。
家の厳しい立場と親としての本音が交差する場面は涙を誘います・・・
「素襖落(すおうおとし)
笑いを呼ぶ、愉快な舞踊、太郎冠者を演じるのは吉右衛門さん。
言い使った大名の叔父の屋敷を訪ね、褒美としてもらった叔父の素襖(羽織り)を持ち帰り・・・戻った大名の家で素襖の取り合いを可笑しく演じます。
「河内山(こうちやま)」
河竹黙阿弥の作品。
白鸚さん演じる、品格とさりげなく金子(きんす)を求める両方の人間性を持ち合わせる河内山宗俊は見どころありです。
昼の部、夜の部のスケジュール
幕間でいただくランチはあなご屋のちらし寿司、いつもながら美味しいです。