在宅医療で犠牲になった先生、どうして死ななければいけなかったの?

先日、老親の母親を介護していた息子に

在宅医療の担当医師が銃で殺害された事件の

ニュースで「寝たきり大黒柱」という

医療関係者の間での俗語をはじめて知った。

 

いわゆる「8050問題」で、その存在を知ってはいたが、

かなりの数がいることをあらためて認識した。

 

そういう家庭は子どもが負っている若いころからの問題を

解決してこなかった、あるいは解決できなくて

結局、最後の最後で悲惨な結果となってしまうのです。

 

絶対に介護や医療に従事される方たちが犠牲になっては

ならないこと。

 

今回の事件でなぜ殺されなければならなかったか、

なぜ傷を負わなければならなかったのかを考えると

あまりの理不尽さに涙が止まりません。

 

アメリカでは警護の人が一緒について訪問介護をする

ところもあると聞いています。

 

日本もその段階に入ってきたのかもしれません。

 

「寝たきり大黒柱」によって、経済力のない子どもが

「死」をいつまでも認めないならば、

 

親が死んだら子どもが生活保護などの福祉を受けられる

方法を親御さんが生きているうちに知らせておくことが

必要です。

 

親の死後、問題をかかえた子どもの生活の確保を

自覚してもうらことが、現場の犠牲者を少なくする

せめてもの策のような気がします。

 

問題の根は深く、解決は単純ではないですが、

まずは現場で奮闘されている方たちの身の安全確保を一番に考えるべきです。