元々私は自分のことを積極的に話すのが苦手なタイプで、
タイトルに傾聴という言葉が入っていたので、どんな
内容かなあと思い、読んでみることにしました。
プロの取材人である著者の中村淳彦さんは主に、
同じ同業の方たちへの啓発のためにこの本を
書かれたようです。
専業主婦(自虐的に、絶滅危惧種かも)の私は素人ですが
日常的な人とのおつきあいで参考になることが多々ありました。
キーワードは「欲望の断捨離」、
「心のセンタリング」、
「逆ライフヒストリー型アプローチ」などです。
取材の相手と対峙している時はいつも心をフラットに。
好かれようとか自分の話をたとえ話にしようとか
考えてはマイナスになるそうです。
それから「成長」「学び」は危険な言葉だそうです。
時々使っちゃいそうな自分。気を付けたい。
このテクニックはプロの取材人に当てはまることで、
著者は普通のお付き合いでは使わないと言っています。
でも私は欲望の断捨離をして、心をニュートラルにして
これからは人と対話してしきたいです。
自分の話を全くしないのは怪しまれるし、感情があまりに
フラットだと面白味のない人に思われるから、普段の
お付き合いではほどほどにですが。
人との会話にもうひとつ工夫がほしいなあと
思う方は是非読んでみてほしいです。
ただひとつ、事例が偏っているので、もう少し違う世界の人への
取材例も知りたかったです。