乾燥した自然環境の厳しい土地の写真展  〜 地平線の彼方から − 人と大地のドキュメント 〜

今月20日までサントリー美術館で開催中の 「着想のマエストロ
乾山 見参!」を見に行って・・・ 

たまたま帰りに寄った同じ東京ミッドタウン内にある富士フィルムフォトサロンに
展示されている 野町和嘉氏 の写真展もすばらしく・・・

2重に得した気分の美術館巡りとなりました。


館内では写真撮影OKなので、何枚か撮ってきました。


カアバ神殿、黄金のドアに手を指し伸べる巡礼者たち」

(メッカ、サウジアラビア

どの写真も過酷な土地でありながら 色も絵柄もとても綺麗です。

写真展を訪れた時、ちょうど撮影者 野町和嘉氏のトークショー
始まろうとしていました。

東南アジアの高温多湿の地域より 乾燥した自然環境の厳しい土地に惹かれるので、
40年以上にわたり サハラ砂漠、ナイル源流、アラビア半島チベット高原
アンデス高原などを中心に取材を重ねてきたそうです。




サハラ砂漠のキャラバン隊





エチオピアにて: キリストの誕生日のお祈りに集う人々
(だったような記憶が・・・)




「サードゥーたちの入門式。
労働を離れて祈りの日々に入ってゆく。」


サドゥーとはあらゆる物質的・世俗的所有を放棄し、肉体に様々な苦行を課すことや、
瞑想によりヒンズー教における第四かつ最終的な解脱を得ることを人生の目標としている人たち
wikiさんより)

法的には死者だそうです。
インドの強烈なイメージのひとつです。




「ウバリ砂漠にある塩水湖、 ウム・アルマー
湧きだした地下水の溜まり水」

ウバリ砂漠ってリビアにあった・・・





「聖なる岩屋に向かって祈る巡礼者たち」

ペルーのシナハラ山


今自分が生きている状況があたり前と思っていますが、
地球上にはそうでないところがいっぱい。

豊かであるとか貧しいとか、先進国の人たちが勝手に
決めつけることができない世界がたくさんあります。

1枚1枚写真の前に立って眺めていると 余計なものを
たくさん背負っているわたしたちの世界のほうが 
異常なのかもと思えてきます・・・