暴力はいらない、おしゃれに生きる 〜 写真展「ザ・サプール」(渋谷、東京) 〜

西武渋谷店A館7階で開催されている
写真展「ザ・サプール」に行ってきました。

サプールとはコンゴ共和国コンゴ民主共和国
90年以上続いているファッション文化です。

沖縄在住の写真家 茶野邦雄氏による200点を超える
写真が飾られています。

4月10日(日)まで開催中。

会場内の写真撮影はokです。


色が鮮やかで美しいというのが第一印象です。
色は彼らにとって重要な要素。

はじめは白から始まり 上級に行くに従って
数種の色を組み合わせていきます。


このお洒落な紳士たちは決して裕福な人たちでは
ありません。平均月収3万円とう経済状況の中で
精一杯センスを磨いていきます。



女性サプールは男性と同じ着こなしをします。
つまり男性も女性も平等なのです。

パイプの他にステッキや帽子やサングラスも
おしゃれの重要なアイテムです。



スーツ姿が目立ちますが、中にはこんなデザインの
服を身に着けた人もいます。

植民地時代、現地に住むお洒落なフランス人を見て
刺激を受けたと聞きました。




わたしが選んだNo.1の写真です。

空の色とジャケットとスカーフの色がよく
マッチしています。まるで絵のよう・・・


まじめに働いて 家族にも了承を得る。
おしゃれの基本は 「リスペクト」「優しさ」
「平和」だそうです。

長く辛い抑圧の続いた植民地時代を経て得た 
ささやかな「幸せ」 

もう暴力や争いはいやだ。どんな時も
笑顔でいようと決めました。

西武渋谷B館メンズコーナーには
サプールスタイルの服やグッズが
現在販売中。

会場はほとんどが若い世代の人たちでした。

ファッションを通して アフリカの歴史や
サプールの根底に流れる精神が広まっていくといいな。