皮膚や腸内の菌を上手に育てよう

時折頭部に湿疹が出ることがあります。
折角の機会、皮膚について知りたくなり 関連本を読んでみました。


人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる (集英社新書)

人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる (集英社新書)


身体に誰もが持っている「常在菌」は
健康と美容を支える上でなくてはならないもの。

菌はすべて悪いものとして 過剰に排除してしまうと返って
悪影響を及ぼしてしまう、むしろ上手に育てましょう(育菌)
という話です。

まず腸内常在菌。

食べ物を上手にとって毎日の排便を促し、腸内常在菌を正常に保つ。
特にヨーグルトや味噌や漬け物などの発酵食品を食べましょう。
よく知られていることですね。


次に皮膚常在菌。

皮膚にも何兆個という常在菌がいてそのバランスが崩れた時、
皮膚障害が起きる。良い菌は都合悪い菌をやっつけてくれるから
余計な菌退治などしないほうがよいのだ。

お風呂で肌をごしごし洗ったり、湯舟に長く浸かっては
「育菌」も台無し。ほどほどに。


行き過ぎた清潔を求めるあまりに起こる 弊害の具体例が
ところどころに散りばめられています。 考えさせられます。
自然の力を利用しないのはもったいない。


偏らない食事をして、マメに動く。夜はぐっすり眠って 身体は
冷やさない。そうすれば血行や新陳代謝がよくなって 汗腺や皮脂線も
目詰まりしなくなる。 これも基本的なこと^^;

さらに自然の中に身を置いて 菌を適度に取り入れよう。



最後に引用します。

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まずは手抜きをして健康・美容が手に入るとは思わないようにしよう。
ーーーー(略)ーーーーーー身の回りも、強い薬品に頼らず、マメに掃除をし、
手入れをすることで、人に有害な菌でも不必要に殺さずに、うまく棲み分ける
方法を考えよう。マメに身体を動かせば、汗をかき、腸内も皮膚も常在菌が
喜ぶ。この古くからのパートナーである常在菌を、かわいがり育ててあげれば
菌はちゃんと応えてくれ、気がつけば男女ともに健康美人となっているはずだ。

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「常在菌」は最も安心できる人類の友だそうです。