淡々とそれぞれの役目を果たしながら 社会はまわっていく

ここ十数年ドラマをすっかり見なくなったけど、
NHKの朝のテレビ小説だけはきっちり見てます。

所詮ドラマなので、突っ込みどころ満載、でもそこは無視して、
今回もいいなぁと思う部分がたくさんあります。

現在は「あさが来た」を放映中。

250年続く両替商 「加野屋」は あさ(波瑠さん)が
嫁いで以来 男性並みに活躍しています。 

一方亭主の新次郎(玉木宏さん)は若い頃から商売に
興味がなく、ひたすら芸事にいそしんでいます。

働く妻に遊び人の亭主のパターンは 世間常識では
噴飯もの。

それでも新次郎の人に対する細やかな気配りがあるから
あの一族は廻っています。

特に没落した あさの姉(宮崎あおいさん)の嫁ぎ先に
対する配慮は憎いほど。

さりげなく、いやみなく(この辺りもドラマだからか?)
手を差し伸べる姿は素敵すぎ。

今朝はあさの姉、はつが売ってしまった思い出深いお琴を
新次郎がどこかで買い戻して 和歌山に旅立つ ”はつ”に
渡すという場面がありました。

「へぇ、ちょっと三味線のお稽古に。。。」
「今夜は男衆と飲んできますわ」など ほんとは何をしにいくかは
口に出さずに出かけて行きます。 粋だわ〜。


他に新次郎の父親(近藤正臣さん)と 母親(風雪じゅんさん)も
い〜味出してるし・・・


職業によっては今でも ”家”を中心として暮らしている家族が
残っているでしょうけど、昔の日本は大半を占めていました。

その一家、一族が男性、女性の区別なく 適材適所で
それぞれの役目を果たしていく。 

最近の「一億総活躍」という政府が提示する世界とは
ずいぶんと違っているなぁと感じます。


また戦前はそう珍しいことではなかったお妾さんという存在を
ドラマでは登場させてないと サイトでちらと読みました。


今の価値判断で下した いやなものから目をそらしていると 
歴史から学ぶことがきなくて 本質的なことを見過ごして
しまいます。

そんなことも思いながら見る「あさが来た」のこれからの
展開が楽しみです。