今年は「自分の時間を取り戻すため、生産性を
高めよう」と「マーケット感覚を身に付けよう」
を意識して過ごした一年でした。
(どちらもちきりんさんの著書の影響です)
じゃあ自分は今年そのために何をした?と
振り返ると意外にも「生産性を高める」とは
反対に 手仕事関連の習い事を始めていました。
それは”浴衣縫い”と ”金継ぎ”です。
浴衣縫いは和裁の先生に月一で講義して
もらい、縫う部分は宿題となります。
月一なのでなかなか進まず、完成まで
何か月もかかります。
裁縫など全く興味なかったわたしですが、
浴衣縫いを始めて 着物はいかによく
できているか 先人たちの知恵が詰まっている
と今更ながら知りました。
金継ぎは月一で金継ぎ教室にて、ためておいた
欠けたり割れたりしたお茶碗やお皿を修繕して
いくというものです。こちらも仕上がるまでに
時間がかかります。
どちらも手仕事なので、時間がかかります。
おおよそ生産性を高めることとは逆行するもので、
一見忙しい時代とは合わないのですが、ふとこれも
大事なことだと気づきました。
自分が必要としないものはどんどん機械や人手に
頼って省略していく。一方自分が興味を持ったものは
いかに手間がかかろうともやる。
最近はカルチャーセンターでも一日講座というものが
多く開かれています。 細部にわたる講座で
こんなことまで教えているの?と思います。
綺麗な髪の結い方、折り紙、ビーズで何かを作る、
お菓子作り、話し方講座、コーヒーアート、
苔玉作りなどなど一回完結の講座が増えてきました。
わたしは先日魚を今一度ちゃんと捌きたいと思い、
まずは「あじのたたき」講座に参加してきました。
スーパーに行けば切り身で売っているので
ここずっと出来合いのものを買っていましたが、
自分で捌けば いろいろ工夫したり、魚をよく
観察したりして 違う面を発見することができます。
来年は生活の中で省略できるものはどんどん
省略し 興味のあるものは手間暇かけて
やっていきたいと思っています。
お菓子作りの好きな人はせっせと家で焼きますが、
わたしの場合過剰に食べてしまうし、狭い
キッチンでは器材が場所ふさぎになると思って
いるので、お店で買うことに徹しています。
掃除に関しては ガラスを磨いたり、シンクを
まめに洗ったりするのは運動になるという
思いもあり、苦になりません。
しかしフルタイムで働く人や子育てしている
人たちにとっては苦痛でしょう。家事代行に
頼んだり、ロボットを利用したりするのは
必要なことだと思います。
事情によって省略したり、時間をかけたりするのは
人によってまちまち。外部の意見でなく 自分は
どうかを考えてライフスタイルを作っていけば
いいんだと思います。
あまりに機械や人手に頼りすぎて(お金で解決する)
何かおかしいと感じたり、逆に機械や人手に頼るのは
よくないという理由で 過剰に頑張りすぎて身体を
壊すこともあります。
益々忙しさが加速していくこれからの時代、
自分や家族に取って何が大切なのかを
把握して、身心のバランスを取りながら
暮らしていきたいものです。