〜 ホイッスラー展 (京都国立近代美術館) 〜

アメリカ・ボストン生まれのホイッスラーはフランス、
イギリス、と移り住みながら画質を変えていきました。

作品が理解されずに厳しい批判にあったり、注文と全く違った作品に
仕上げて 注文主を激怒させたりとなかなか激しい画家人生でしたが、
現在では高く評価されているようです。

特徴として作品の題名に「ノクターン」、「ハーモニー」、
「シンフォニー」など音楽用語を付けている作品が多くあり
どんな意図があったのでしょうか。







(写真右)”ブルターニュの海岸(ひとり潮汐に)”





(写真左)”ノクターン:青と金色 オールド・バターシー・ブリッジ”
     構図は浮世絵から。
     
最初に浮世絵に影響を受けた画家で、今回作品の中にもいくつか
展示されていました。

同時に歌川広重たちの浮世絵も飾られていて、ホイッスラーの絵と
比較でき 影響を受けたことがわかります。

(写真右)”肌色と緑色の黄昏:バルパライソ




”青と金色のハーモニー:ピーコックルーム”

これは依頼主の実際の部屋なので、今回はスクリーンで再現されています。

パトロンであるイギリスの実業家(レイランド)から依頼された部屋の
改装を勝手にホイッスラー好みで仕上げてしまいました。

レイランドは激怒し、二度とホイッスラーと会うことはありませんでした。

でも結局部屋はそのまま保存されています。本当は気に入っていた?

今は移築され、アメリカワシントンのフリーア美術館で見ることができます。


*掲載した写真はすべて購入したポストカードです。

散歩は楽し  〜 時代祭 (京都) 〜

ホイスッラー展を見に行ったのだけど、偶然 京都三大祭のひとつ
時代祭」が行われていました。

美術館と隣接する平安神宮にちょうど長い行列が入ってくるところで
美術館の4階の窓から見ることができました。



明治時代に造営された平安神宮の祭神は桓武天皇


時代祭”は平安神宮の大祭と神宮の保存のため
明治から続いています。


行列は正午に京都御所・建礼門を出発し、平安神宮・応仁門まで
延暦から明治に至る時代を象徴する姿をした人々が練り歩きます。


維新の志士たち、大名行列、皇女和宮の一行、出雲阿国
織田信長豊臣秀吉の参内・・・








パンフレットより。
大原女(おはらめ)や桂女(かつらめ)たちも登場していました。

最初行列の人たちはビニールガッパを羽織っていて
がっかりとの声も聞こえてきました。でも途中から雨が
上がってくれて 何とラッキーなこと!




時代祭が終わって 地下鉄「京都市役所前」方面へ。
駅近くの京都ホテルオークラでちょっとカフェタイム。