〜 ホイッスラー展 (京都国立近代美術館) 〜

アメリカ・ボストン生まれのホイッスラーはフランス、
イギリス、と移り住みながら画質を変えていきました。

作品が理解されずに厳しい批判にあったり、注文と全く違った作品に
仕上げて 注文主を激怒させたりとなかなか激しい画家人生でしたが、
現在では高く評価されているようです。

特徴として作品の題名に「ノクターン」、「ハーモニー」、
「シンフォニー」など音楽用語を付けている作品が多くあり
どんな意図があったのでしょうか。







(写真右)”ブルターニュの海岸(ひとり潮汐に)”





(写真左)”ノクターン:青と金色 オールド・バターシー・ブリッジ”
     構図は浮世絵から。
     
最初に浮世絵に影響を受けた画家で、今回作品の中にもいくつか
展示されていました。

同時に歌川広重たちの浮世絵も飾られていて、ホイッスラーの絵と
比較でき 影響を受けたことがわかります。

(写真右)”肌色と緑色の黄昏:バルパライソ




”青と金色のハーモニー:ピーコックルーム”

これは依頼主の実際の部屋なので、今回はスクリーンで再現されています。

パトロンであるイギリスの実業家(レイランド)から依頼された部屋の
改装を勝手にホイッスラー好みで仕上げてしまいました。

レイランドは激怒し、二度とホイッスラーと会うことはありませんでした。

でも結局部屋はそのまま保存されています。本当は気に入っていた?

今は移築され、アメリカワシントンのフリーア美術館で見ることができます。


*掲載した写真はすべて購入したポストカードです。