旅行記を何とか年内にまとめたくて一気に記録してきました。
GNP(国民総生産)でなくGNH(国民総幸福量)の国のブータン。
たとえ貧しくても何か困った時はお互いに助け合うという精神が
根付いているので安心して暮らしていけるのではないか、
それが幸福の国と言われる理由だと感じました。
ブータンでは2003年にインターネットが完全に解禁されました。
その結果、情報が一気に入ってきて 他国と比較するようになり、
個人主義もだんだん拡がっていきます。
今年(2012年)の8月1日付けの読売新聞のインタビューで
ブータンの首相が答えています。
「ブータン政府としてはとても焦っています。
経済を発展させながら一体どうしたら人々を正しい道に
導いていけるのか。
まだ完全自立とはいえない状態で ほとんど海外の
援助に頼っています。
今資本が多く入り建設ラッシュ。物も豊富に出回るようになり、
人々の気持ちが物質的な方向に向かっています。
日本は素晴らしい経済発展を遂げてきました。
一方大事なものも失ってきました。
ブータンにはまだ昔の良き互助の精神が残っています。
お互いに良いところを取り入れながら東日本大震災を
経験した日本もこれから発展していこうとするブータンも
良い方向に向かって進んでいくことを望んでいます」というような内容でした。
心に響くこの正式な記事を再読したくてネットで探してみましたが
残念ながら見つかりませんでした(- -)
ブータンは北と接する中国(チベット)とは国交を断絶しています。
一方南で接するインドとは親密で援助額は一番です。
多くをインドに頼っているということも政府にとって頭の痛い
問題らしいです・・・・・・・
2、3、4位は国連などの団体。
5位に国としては2番目の日本がきています。
口出しする国からの援助は断るとの主義を貫き、
アメリカからはほとんど貰っていません。
ブータンに口出ししない国と思われている日本は
誇りに思っていいのではないかと思います。
幸福の国と言われているブータンだけど 産業が少ないため貧困が
大きい問題で負の部分もたくさんあると感じました。
でも私たちが失ってしまった大切なものをたくさん持っている
ブータン。見習うところも多々あります。
プナカ・ゾン(県庁&寺院)
国内の位の高い僧侶たちが一斉に集まって15日間
祈りを捧げます。国民もたくさん参拝するのでとても
混んでいました。まるで日本の初詣のようでした。
観光客は中には入れてもらえません。
プナカは標高1350mのところにあり、亜熱帯気候。
バスの車窓から自生するバナナを見ることができました。
ティンプーの僧侶たちは冬場温暖なプナカで過ごしています。
サイコロ状のヤクのチーズが糸に通されて店先に
つる下げられ、売られています。味はいいのですが
かなり硬いのが欠点。削ってサラダやお料理に使うと
いいと思います
通りすがりの男性にokをもらって撮りました。
なかなかお洒落ですよね!
今年6月に焼失した「ワンデュポタンのゾン」
寄付が集まり再建が決定したそうです。
井戸で洗濯する村の女性。自分が子供の頃も
こんな風景は当たり前でした。
ブータンの国獣”タキン”
ティンプーにあるターキン保護区で飼われています。
のっそのっそと歩いて味のある憎めない珍獣です。
ここにも歴代の国王の写真が掲げられています。