散歩は楽し  〜 岸和田だんじり祭 (大阪) 〜

今日はあの威勢のいい「岸和田のだんじり祭」を見に行ってきました。


「岸和田のだんじり祭」は今から約300年前、時の
岸和田藩主が五穀豊穣を祈願するため始められました。

その後社会構造も大きく変化して 地元の人たちの「祭」への
思いは昔とは変わってきていますが、地域を結びつける精神は
ずっと受け継がれ 今に続いています。


一番上で団扇を持って華麗に舞っている人は「大工方」といって
大切な役を担っています。前方の見えない山車の後ろで引く人たちに
進行方向を指示しているそうです。



「岸和田のだんじり祭」の特徴は何といっても「やりまわし」でしょう。

山車の方向転換をする時に慎重に曲がるのではなく、
勢いよく走りながら直角に向きをかえるため危険を
伴いますが、実際見ていて迫力あります。

後方で見ていたので「やりまわし」は撮れなかったです(- -)


場が盛り上がるのは「やりまわし」の時と
山車がスピードをつけてやってくる時です。

観客が多いので後ろにいるとうっかり見過ごして
しまいそうですが、山車が近付くと大きな歓声が
あがるのでぼーっとしてても大丈夫です^^


      
地元の人たちは各町毎のハッピを着ます。そして頭にははちまき
腹巻きと胸当て、パッチ、地下足袋をはいています。

現代の地下足袋は底にエアーが入っているものもあるそうで・・・

まだおむつを当ててるような幼児たちも同じ格好をしていて とってもキュート。

十代の女の子たちはこんな風に髪を編み込んでいます(写真右)

だんじりヘアは美容院で1時間半ほどかかり、だいたい15000円也とのこと。
編み込んでもらっている間、痛いそうです。おしゃれするのも大変・・・


      


     
    

町ごとに違う、凝った山車や衣装を見るのも楽しみのひとつです。
また観覧席を予約すればだんじりをゆっくり見ることができます。


岸和田だんじり祭のサイトはこちらです
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/


テレビで放送されていましたが、経済効果は約40億円。
衣装から山車までだんじり関連のビジネスが動きます。

最近では女性のネイルも盛んで 爪にだんじりの絵を入れ込んだり
カラフルに色付けしたり、楽しんでいるそうです。

また各家庭ではこの期間 泉州近海で獲れた「ワタリガニ」を
食べる風習があるとのことです。

夜はだんじりの提灯に火をつけ、街を曳き歩くそうです。
昼とは対照的な静かなだんじり

夜のだんじりも観たかったのですが、日中の暑さで体力が尽きたので
日が落ちる前に岸和田を後にしました。