アンドレアス・グルスキー展 (国立国際美術館、大阪)

5月11日(日)まで大阪で開催されているアンドレアス・グルスキー展
行ってきました。

国立国際美術館は地下鉄大阪市四つ橋線 肥後橋」駅
3番出口を出て西へ徒歩約10分のところにあります。


国立国際美術館

アンドレアス・グルスキーは1955年、ドイツで生まれた写真家です。

抽象絵画や油絵と思わせる作品、大勢の中でも一人ひとりが確認できる
隅々までくっきり写った作品、 一体これはどこ? 何?と思わせる作品、
デジタル時代にふさわしく 丹念に手が加えられ、観賞している者が
いろいろ想像を巡らしながら見て周れる写真展でした。


プラダ 2」

街で見かけるお馴染みの光景。 



バンコク

バンコク」も作品がいくつかありそれぞれにナンバーが付いています。
チャオプラヤー川を写したもので、一見デザイン画のような
抽象画のような写真です。 
よ〜く見ると捨てられた缶や雑誌が流れていて現実に戻されました。



ピョンヤン

北朝鮮マスゲームの写真。 少女一人ひとりしっかりわかります。 
ボンボン(だったか?)を振っている動きも感じられて面白いです。 
 




カミオカンデ

岐阜県飛騨市神岡鉱山内の地下1000mにある研究施設内。
ニュートリノ検出装置、スーパーカミオカンデを題材にしています。

通常は水を蓄えた巨大な円筒形のタンクだそうですが、
破損した光電管の修復の時に撮影し、水が抜かれている状態です。

右下にはボートに乗って作業する人が見えます。
これは後で編集されたものだそう。
どこかの大聖堂にもありそうな絵柄です。




「99セント」

サンフランシスコにあるディスカウントショップ。
埋め尽くされるように整然と並べられた商品。
横の線できっちりまとめられた作者の作品によく出てくる構図。
物質社会をよく表していると思います。


どの作品も作者は一体どの地点で撮っているのか 想像をかきたてられます。

現代の加工技術も駆使して 不思議なそして壮大な写真に
仕上げられていました。

やっぱり実際のあの大きさで見ないと臨場感は味わえないです。

東京展はすでに終わり、大阪開催も残り少なくなりました。


地下に美術館併設のレストランがあります。
メニューはハンバーグやオムライス、パエリアなど一般的ですが、
テラスもあるとてもいい空間でした。
もちろんデザートも揃っていて、お茶だけでもok♪