昨日 台所で少し重みのある鍋のふたを ちょうど縁を
真下に真っ逆さま、右足の親指に落としてしまった。
一瞬激痛が走り、横線の入った切り口から
血が出てきました。 「うわっ、痛っ!」
当たりまえの反応だけど 次の瞬間、何事も
なかったかのように気をそらしてみました。
恐る恐る見ると 血も痛みも止まっていました。
たいした怪我ではなかったのだけど、
それにしても止血は早かったと思う。
何年か前、わたしの知り合いが とある田畑が拡がる
道を歩いていて 農業機械に足を挟まれ倒れている
男性を見つけました。もちろん出血しています。
まず携帯で救急車を呼びました。
彼女は救急車が到着するまでの間、出血を
ひどくさせないため 怪我人の気を逸らそうと
怪我以外の言葉をかけるようにしました。
家族に連絡するのに意識がなくなっては困ると思い
最初に住所と名前を聞き、次に声かけをしました。
彼女は言いました。怪我人が怪我に集中してしまったら
たぶんもっと出血がひどかったんじゃないかと。
怪我をしたら気を逸らす・・・これは野口晴哉著:
「風邪の効用」(ちくま文庫)の中で語られていることで、
必至で実行してみたそうです。
風邪を引きそうな時、怪我した時、火傷をした時など
ハッと思う前にお腹にフッと力を入れて注意を
そらせてみるとよいと書かれています。
効果がない場合もあるでしょうけど、応急対策として
覚えておきたいことのひとつです。