世界の仕組みが面白いほどよくわかる本でした

3回続けての読書感想です^^

7〜8年前のこと、世の中で起きる不思議な出来事に対して
なぜ?なぜ?と強い疑問を持ち始めた頃、知り合いの一人が 
「 ”ロシア政治経済ジャーナル” というメルマガが
世界のことをわかりやすく説明していて 面白いよ」 
と教えてくれて、それ以来ずっと購読しています。

今回はそのメルマガ発行者である北野幸拍(きたのよしのり)氏の
本を読んでみました。

北野幸伯氏のメルマガは 難しいことでも素人のわたしにでも
理解しやすいように書かれ、また行を詰めずに書かれているので、
ぎっしり詰まった文章が苦手な人でも読みやすい形になっています。


著者はロシアの外交官や政治家を多く輩出するロシアの
大学を卒業し、それ以来現在にいたるまでの25年間
ロシアに住み続けています。

そのため視点が欧米発中心の日本の報道とはちょっと
違います。

つくづく思うのは 国も企業も さらにその上の人たちも
わたしのような普通の個人も 誰も皆 組織や自分を守ることに
必至だということです。

その一人一人の思いや行動が 常に世の中を動かし、
ダイナミックに変化させているんだなぁと感じます。

人に本音と建て前があるように 国にも本音と建て前が
あるといいます。 でもほとんど建て前しか報道されません。

本音を明かしたら 人はついてこないからです。

その部分を理解できるようになれば 世の中の見方は変わるし、
訳のわからない何となく感じる不安も少なくなります。

世界の中でも珍しいほど日本は 「平和ぼけ」 していると
はっきり言っています。 建て前を信じ切ってしまっているから。

これからは確実にアジアの時代になるけど、成熟期を迎えた日本は
いままでとは違う道を歩んでいかなければいけないと著者は言います。
それは他のあちこちからも聞かれることですし・・・

それから実は ”右“ とか ”左” とかぜ〜んぜん関係ないんですね。

”「イデオロギー」の違いは、「頭痛薬」と「胃薬」程度の
違いのもの” (本文より引用) だそうです。

世界はどういう仕組みになっているのかを知ると
笑えるほどばかばかしくて、小さいことにぐずぐず
悩んでいる場合じゃないよねと思うのです。


どこかの国のせいだとか 誰かのせいだとか言っている
時ではないです、ホント、誰もかれも生きることに必至だから。