”カフェで読書” はわたしにとっての至福の時。
活躍する女性の本を2冊続けて読みました。
阿部佳著: 「わたしはコンシェルジュ」 (講談社文庫)
たまたま本屋さんで見つけた本です。
コンシェルジュはホテルに宿泊している間 お客様に
快適に過ごしてもらうために存在するお仕事です。
著者は大学卒業後 他の企業に就職していましたが
機会があって昔からずっと持っていたコンシェルジュになる夢を
実現させることができました。
芯からコンシェルジュが好きな著者は、オフの日もあちこち
見て、歩いて、お店に入って情報を得、仕事と繋げていきます。
古い歴史を持つヨーロッパから新しいアメリカ、日本のホテルに
いたるまでの説明や、欧米と日本のホテルとの違いに関しても
興味深いくだりがあります。
またヨーロッパのホテルはコンシェルジュという職業がしっかり
確立していていますが、日本はまだまだこれからだといいます。
ヨーロッパ発のコンシェルジュの世界的ネットワーク組織 「レ・
クレドール」があり、日本の参加者が少ないのが現状だそうです。
コンピューターが発達した現代はコンシェルジュという職業も
いらなくなってくると思いがちですが、お客様の気持ちを推し量ったり、
答えがきっちりでない曖昧な要望も多いので、これからも
人間コンシェルジュが活躍する場はなくならないようです。
近藤麻理恵著: 「人生がときめく片づけの魔法」 (サンマーク出版)
米タイム誌の今年の 「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたと
ネットニュースで見て、著者の存在を始めて知りました。
ちょうど片付けが終わったところなので、興味もあり読んでみることに。
30歳という若さでありながら、著者の片付けについての本が欧米や台湾、
韓国など多くの国で翻訳されベストセラーになっています。
”断舎利” や ”捨てる!技術” などかつて大流行したけど、
今また若い世代がこうして世界に片付けに関して発信していることに
驚きました (えっ、今頃知ったの?!^^;)
片付けはとにかく気持ちをこめないとダメ。
モノにも感情を注ぎ、 取っておくものと捨てるものを決めます。
長く続く大量消費時代にモノとどう取り組むか、精神性が問われています。
わたしも引き出しの整理など まだまだ改良の余地がありそうで、
参考にします。 楽しみです♪
今回2冊の本で共通していることは ”心や気持ち”です。
先日読んだ梅崎健理さんの本にも ずっと以前読んだ川上量生さんの本にも
IT に人間性を吹き込むというようなことが書かれていました。
行き過ぎた拝金主義はやめて、人間主体で何かを始めよう
という頼もしい動きが出ているような気がします。