「吉例 顔見世大歌舞伎」を観に行く

先日、月一の歌舞伎座鑑賞に行っていきました。




「鯉つかみ」

染五郎さんが二役をして、迫真に迫る早替わりは
息をのむほどです。
えっ、今花道に戻ったのに、もう舞台にいる・・・
という瞬間があります。


「奥州安達原」

安倍貞任役の吉右衛門さんと駆け落ち同然で
一緒になり、のちに別れ別れ、今は乞食
の身となった元妻のごぜ(盲目)の袖荻役の
雀右衛門さんが出演します。

吉右衛門さんの変わらずのせりふの言い回し、
雀右衛門さんの悲しみなど見所・聞き所満載でした。

二人の娘役の高丸えみりさんも親への切ない思いを
感心するほどよく表していました。




「雪暮夜入谷畦道」(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)

片岡直次郎役の菊五郎さん。
悪事を働き続けた人生。病床に臥した恋仲の三千歳
時蔵さん)とは添い遂げられない運命でした。

今月は舞踊がなく、がっかりです。
物語2つの後、きらびやかな30分の舞踊で
締めくくるというのが私は好きです。






今回は初めて知り合いと一緒に行ったので、
一人ではなかなか取らない 一階の桟敷席を
予約しました。

一階の桟敷席はペアになっていてこのように
専用の入り口から入っていきます。

2階、3階席は役者さんが小さく見えますが、
舞台全体を眺めることができます。また
宙づりの時は同じ目線で見られるという
メリットがあります。

1階前方は役者さんがよく見えます。でも
舞台を前にしての左端前方は体を斜めにしないと
舞台が見られません。花道のそばの席を取ると、
役者さんの躍動感ある動きを間近で見ることになり、
それは大きな利点となります。

今回初めて1階桟敷席で観たのですが、
舞台に向かって設えてあり、舞台もくっきり、
花道を通る役者さんもすぐ傍で見ることができます。

ただし、靴を脱ぐので出入りは少々窮屈。
高齢の方にはきついかもしれません。

それぞれの席に長所短所があるので、
いろいろ試してみると多くの発見があります♬





席にはこのようなテーブルが付いています。
狭いのですが、他に座椅子付き、堀こたつ式なので、
足は延ばせます。お茶もついています。

来月は玉三郎さん出演の夜の部のチケットを
取りました。