〜 二月大歌舞伎を観に行く 〜 (東銀座、東京)

今月もお一人様歌舞伎を堪能してきました。
今では私の至福の時です。


今日の昼の部の演目は4つ。
今月も白鸚さん、幸四郎さん、染五郎さんの高麗屋三代の
襲名をお祝いする舞台となっています。


「春駒祝高麗」(はるこまいわいのこうらい)

襲名を寿く、華やかな舞踊です。

工藤左衛門祐経演(梅玉さん) 対 曽我五郎時致(芝翫さん)、
曽我十郎祐成(錦之助さん)兄弟との仇討劇を華麗な舞で
表現します。


「一條大蔵譚」(いちじょうおおくらものがたり)

平清盛に敗れた源氏方は頼朝をはじめ数奇な運命を
辿ります。
「阿呆」を装う一條大蔵長成(幸四郎さん)は
阿呆ときりりとしまる二面性を持つ公家で
笑いを取りながらの演技を見せてくれます。

常磐御前(時蔵さん)も一條大蔵長成も心は
平家仇討に燃えています。



「暫」(しばらく)

代々の團十郎さんの「十八番」として
お家芸となっています。
鎌倉権五郎景政は海老蔵さんが演じます。

罪のない善人を悪人が皆殺しにしようとする
その時、突如現れます。

難しい理屈はなく、単に舞台を楽しめばよいとの
イヤホンガイドの説明でした。

誇張した大きな袖には團十郎一家のシンボルマーク
「三升(みます)」が付けられています。


「井伊大老

井伊大老には吉右衛門さん、そして側室である
お静の方には雀右衛門さんが演じます。

桜田門外の変(1860年3月3日)の前日
井伊大老とお静の方が酒を飲みがら語り合います。

トップに就いたものは孤独のうちに厳しい決断を
下す結果、世間の批判を浴びます。

「正しいことをしながらも世に埋もれたままの
人もいる」とお静は苦悩にさいなまれる井伊大老
慰めます。

明日の大老の死が迫っています・・・








銀座三越の地下で観劇用として売られています。
もちろん美味しそうなお弁当は他にもたくさんあります。
銀座三越は10時半開店なので、11時開幕の
歌舞伎座に急ぎ足で向かいます。