今月は歌舞伎座の昼の部と夜の部、2回歌舞伎鑑賞をします。
昨日は夜の部でした。通し狂言(物語全部)の「源氏物語」
海老蔵さんが演じる光源氏はイメージに合ってました。
光源氏が似合う数少ない役者さんだと思います。何とも妖艶な
目元に惹き付けられます。
桐壺帝と光源氏との親子の葛藤。表向きの華やかな世界とは
裏腹の心の中にある闇。光と闇をイタリア人(?)の声楽家
二人が表します。
一人はカウンターテナーで目を瞑って聞いているとまるで女性の
歌声としか思えません。もう一人は光を表すやはりイタリア人(?)の
テノール担当の方です。とても心地よい音色でした。
歌舞伎と能楽とオペラが融合した新しい形の歌舞伎です。
オペラ?歌舞伎?どちらとも思える舞台で、海外での
受け入れ安も意識しているのでは?と思えます。
2階桟敷での鑑賞だったので、海老蔵さんの宙づりが目の前で
見ることができました。うっとり・・・
最後は歌舞伎ではありえないアンコールがありました。
カウンターテナーの方の歌声披露です。そしてまたアンコール。
出演者全員が揃ってのご挨拶。伝統を重んじる歌舞伎座で
新たな挑戦が始まっています。
この先、歌舞伎も時代と共にどんどん進化していくでしょう。
海老蔵さん演じる光源氏。
当時の世界にタイムスリップした感じです。