日本はまだデフレの真っ只中だというけれど
いまだに具体的にどういうことなのかわかっていません。
健康な体が毛細血管にいたるまで順調に血液が流れるように
お金が適正にすみずみまで巡っていけばいいのにと思う。
先日読んだ本は経済が停滞している今どうするべきなのか
書かれていました。(三橋貴明氏著)
いつもながらややこしいところは飛ばしてだいたいのところを
掴むようにしました。
その中に気になるキーワード”レジリエンス”が出てきました。
自分には馴染みのない言葉なのでまずは Wikiさんで調べてみると、
「精神的回復力」「復元力」「抵抗力」などと訳される心理学用語。
心理学の分野では「レジリエンス(resilience)」として表記することが多い。
「脆弱性(vulnerability)」の反対の概念だということです。
この本では(国土の)強靭化として使われています。
防衛、防災、減災、また老朽化したインフラの回復などに対して投資を行い
危機に強い国家にしていこうという意味で使われています。
産業は5層に分けることができ、「規制緩和」や「自由競争」は1層の国土や
2層のインフラ(道路、トンネル、ライフラインなど)に対しては慎重に、慎重に、
3層の教育、医療、農業等に対してはすべてに適応すべきものではないと
主張しています。
特にデフレの時になんでもかんでも「規制緩和」「自由競争」「市場原理」を
進めてしまうと しまいにはデフレから脱却できなくなると言います。
例えば橋やトンネルの崩落事故。
メンテナンスは当然定期的に行われてると思っているけれど、
民間だと後回しになってしまいがち。
このまま放っておいたら日本も荒廃していってしまうので
(すでに進行中)投資を集中させましょうと。
同時に雇用も増えるのでデフレ脱却への足がかりにもなります。
地震大国日本に住む人たちは誰でも将来への危機感を持っているはず。
災害でもテロでもインフラの老朽化でも大きな危機に遭遇した時、
被害を最小限に止めておこうとしたら、個人や企業だけでは微力すぎるようです。