世界のパワーバランスが変わりつつある今、
政府にしっかり舵を切ってもらわないと
日本も大きな渦に飲み込まれてしまいそうです。
著者はロシアに長く住み、ロシアから国際情勢を
発信し続けている 北野幸伯さんの新刊書です。

- 作者: 北野幸伯
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2013/11/26
- メディア: 単行本
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日本に国外追放されたプーチン大統領が日本の矢部首相に
これからの日本はどうするべきかをアドバイスするという
フィクションの形をとって解説しています。
日本とロシアは全く違うけど 1990年代に属国化していた
あのロシアを自立に導いたプーチン。
日本が自立するにはどうしたらよいかプーチンから学ぼう
という趣旨です。
*絶対戦っちゃダメだよ
先の戦争は大国すべてを敵に回してしまったから起きたもの
まさに世界で「孤立」した状態だった
*「自立」に必要なもの
食糧の自立 食を見直そう
著書の中で ”給食で死ぬ!!”(コスモトゥーワン社発行)という
本が紹介されています。確かに食は大切。
エネルギーの自立
資源がないと立場は弱い。国内の新たな資源を探ろう
自立するにはこの2つは必須
*”ニュークリア・シェアリング”という方法
*歴史修正をしてはいけないよ
戦後生まれのわたしでも 戦争の理不尽さに腹が立ってきます
しかし負けた戦より、次の戦に勝つ方法を考えようと言っています
恨みや妬みなどマイナス感情を持つと思考が停止して
前に進めなくなるのは個人も国家も一緒。
そのエネルギーをよりよい将来のために使いましょう
(以下本文から引用)
「”おじいさん、あなたの名誉を回復します”というのも大事だが、
”おじいさん、負けてくやしかったでしょう? 次は必ず勝ちますから”
と言って進むことだ」
「”キレイごと”だけでは、国は守れないのだ。 ぜひ、これまでの
世界と自国の歴史から真実を学び、大局からものごとを見て、
国際世論の動向に注意を払い、この国を守ることだ」
(本文からの引用終わり)
”孤立” は命取り。 破滅を意味するのです。