お金ってなんだろう 4

国の経済が破綻したり、危機に陥ったりしている時
一般市民はどういう行動をとるのでしょうか。

高城剛氏の著書: 「高城剛と考える 21世紀、10の転換点」
2001年に経済破綻したアルゼンチンの経済状況についても書かれています。

著者は実際に現地を訪れて衝撃を受けます。

財政破綻した時は預金封鎖などの荒治療が行われ、その後一時回復しましたが、
10年ほど経った今 また財政危機に瀕しているようです。

輸入禁止や外貨交換ができない状態になっているという。

一度危機を学んだ市民たちは自国通貨を信用しなくなり、
アルゼンチンペソの他に地域通貨、政府に認められていない
裏ルートで交換された米ドルなど複数の通貨を使用しているという。

しかし、裏ルートの換金では偽米ドル札をつかまされることもある。

日常のビジネスでどの通貨を使用するかは大事なポイントとなります。

街のマーケットでは地域通貨や物々交換で物資を得たりしていますが、
物々交換は人気の商品に集中するため 交渉が難航して 大変そうです。 

これは国民が国を信用しなくなったということで、
お金は信用できる国という裏付けがあって初めて価値が生まれます。
信用がなければ無意味なただの記号にすぎないということになります。

日本も戦後預金封鎖をして 経済を一度リセットしました。
わたしたちの親の世代は皆経験をしていて そんなに遠い昔の
ことではないです。

日本の経済破綻なんて起きないという意見と いや起きる
可能性もあるという意見の両方がありますが、将来のことは
誰も断言することはできません。

厳しい状況の中、翻弄されながら 人は生き、生活し続けて
いかなければならないので 人ごとではない思いです。

高城 剛と考える 21世紀、10の転換点

高城 剛と考える 21世紀、10の転換点


ギリシャの経済危機のその後についてはこちらに書きました。
http://d.hatena.ne.jp/baikamo77/20140125/p1

ギリシャでも自国通貨を信じない人が増えて ビットコイン
移す人もいると報道してましたっけ・・・