戦争を想う暑い夏  3

アメリカ軍による日本本土への攻撃は1942年から始まっていて、特に
1945年に入ると 日本全土に渡る空襲、沖縄戦、広島・長崎の原爆と
しだいに激しくなっていきました。

東京、名古屋、大阪、神戸、京都など大都市をはじめ、広島、
長崎、八幡、鎌倉、大分、鹿児島、小倉、玉野、郡山、川崎、徳山、横浜、
台北(日本統治)、尼崎、奈良、日立、千葉、浜松、佐世保、岡山、青森、
福井・・・・等々 容赦ない空爆が行われました。

空襲による総死者数は原爆による死者数を含めると
50万人を超すといわれています。


大切なことのひとつに戦争体験者の方たちの話を聞くということがあります。

かつて放映された証言の数々が 「NHK 戦争証言アーカイブス」 に
まとめられていました。

指揮する側にいる軍人たち、 戦場の兵士たち、 出撃予定になっていた特攻隊員たち、
軍需工場で働く学徒たち、 家を守る女性たち、 捕虜になった兵士たち、 シベリア抑留者たち、
終戦近く満州にいた人たち、 朝鮮半島の人たち、 負傷兵を治療・看護する人たち、
まだ幼子だった人たち・・・が一体どんな状況にあったのか そしてどんなことを考えていたのか。

多くの記録を後々の世代まで 決して途切れることなく
伝えていくことができれば 
そう簡単に戦争に向かうことはないと
信じたいのですが、一方では難しいことのようにも思えてくるのです。