12月の歌舞伎座は 第一部、第二部、第三部に
分かれています。 私は昨日夜、第三部を観てきました。
「瞼の母」
5歳の時に分かれ分かれになった母子。
ずっと母を慕いながら生きてきた忠太郎。
やっと探し当てた母は大きな料理茶屋の女将となっていた。
やくざな生き方をしていた忠太郎は母との
身分の差にひるみました。
女将「おはま」を演じる玉三郎さんと昔別れた
息子「忠太郎」を演じる中車さん。
生きている世界の違いを知るとたとえ母子であっても
簡単に喜び合うとはいかないものです。
悲しく、辛い場面が続きました。
「楊貴妃」
楊貴妃演じる玉三郎さんと 方士を演じる中車さんの
お二人の舞台です。
方士とは超能力を持っていて、過去や現在や未来とも
繋がれる人と解釈しました。
方士の長い長いセリフの後には殺害され魂の身となった
楊貴妃のそれはそれは美しい舞があります。
扇2つを使っての舞は幻想的で、舞台を観ているのでなく、
一緒に玉三郎さんの世界に降りていっているような
錯覚に陥ります。
今回は三越の地下の食品街でちらし弁当を買いました。
観劇用としてもいくつか販売されています。