7〜8前、縁あって当時共学の進学校に通っていた
女性と話をする機会があった。
わたしが社会の出来事や世界で起こっていることを一生懸命
話していたら 退屈そうにして 「わたしたちって、誰が
誰を好きかとか何ちゃんが好き!とか話題はそんなこと
ばっかりですよ」とピシッと言われた。
そっか〜、若いっていうのは誰もが恋愛第一なんだと
微笑ましく思い、それを通らないとむしろ大人になって
怖いかもと思った。
そしてまた縁あって 最近久しぶりにその子と再会した。
今は法律を学ぶ大学院生になっていた。
昔を思い出してまず「彼氏いる?」と尋ねた。
「いませ〜ん。今それどころでないんです。
卒業して専門の仕事につくから、今必死です。
それに世の中楽しいこといっぱいで まだまだ恋愛とか
結婚とか考えられません」ときた。
そして勉強してきた世の中の矛盾や問題点まで話してくれて、
こちらがすっかり ふむふむと聞く立場になっていた。
またスマホにいっぱい詰まった仲間や一人旅の写真を見たら、
今の生活が充実しているんだなとも感じた。
別れる時、「でもね、親というのはいつまでもいるわけでないし、
埒が明かなくなった時一人では辛いから 結婚するしないに
関わらず 良きパートナーは持たなきゃね」と偉そーうに伝えた。
「もちろんわかってます」との返事。
迷いながらも一生懸命に、あちこちぶつかりながら一歩一歩
着実に大人の階段を上っているな(どこかで聞いたような歌詞だ)
と妙に嬉しくなった。