スポーツの世界から考える ”国”ってなんだろう

日本のラグビーは 今回のワールドカップでベスト8進出が
かなわなくても 14年ぶりに勝利し(それも南アに)、さらに
2勝もしたということだけで すばらしい躍進となりました。

でもエディジャパンのメンバーには外国出身の選手が10人も入っています。

ここしばらくラグビーはサッカーに比べて影が薄く 見慣れないためか
外国人選手が多くて 初めは「あれっ?」と思いました。

ラグビーは国でなくチームとして見なされているので、
外国人選手を入れる条件が 緩くなっています。

ラグビーの代表選手に選ばれる3つの条件は、

1、その国・地域で出生したこと
2、両親および祖父母のうち少なくとも1人が、その国・地域で出生したこと
3、その国・地域に36ヶ月以上継続して居住しつづけていること
wikipediaより)

で、国籍は問われていません。

それでも試合前には国歌を流し、ひと時外国籍の選手もその国の一員になる。

おかしい、おかしくないという問題ではなく ただ ”そういうもの” 
なんですね。


大相撲も最近ではすっかり外国人力士が横綱を占めています。

現在3人の横綱はモンゴル出身だし、 大関も4人のうち
一人がモンゴル出身です。

一時はこういう状況はいかがなものかと騒がれたけど、
人気が復活している今では 外から見ている分には
違和感がなくなってきています。

サッカーや野球も 代表には国籍が問われるけれど、監督や
コーチは外国籍という例が多くなっています。


スポーツではないですが、断トツで強いアメリカのIT産業は
世界の優秀な技術者を集めて成り立っている産業です。

大学もアメリカやイギリスなども 世界の秀でた学生たちを
集めているからこそ トップになれるているんだと思います。

そう考えると 国籍にこだわっていると 世界とは戦えなく
なってしまうということになります。

政府は政府でいろいろ考えているんでしょうけど、
個人レベルでいえば 不毛な議論なんてしないで
才能のある人はどんどん外に出て、逆に海外から日本に来て
インターナショナルな生き方をしているんだなぁと思います。

時代によって ”国” の捉え方はずいぶん違っていきます。