「ブラックな職場」と誰が決めるのか

少々手間がかかっても極力農薬や化学肥料を使わない、
理想的な農業をやろうと意志ある者たちで作った団体で
ボランティアとして働いていた知り合いがいました。

ボランティアといえども 拘束時間は長いし、仕事は
重労働、その上交通費など持ち出しも多い状態でした。

知り合いは今はその仕事から離れ、 自分で農業を兼ねた 
ワークショップを始めようとしています。

今彼女は「とてもきつかったし、リーダーも
ひどく厳しい人だったけど、今に繋がっているから 
所属していたことに全く後悔はしていない」と言います。

一方、一緒に働いていた仲間は 何年も無駄な時間を過ごして
しまったと後悔しているそうです。

同じ場所、同じ内容の仕事していてもこんなにも
意見が分かれます。

私はその知り合いから仕事の状況を聞くと「まさに
ブラックね」と言ったこともあります。

でも今はきつくても、本人が将来に繋がると思えれば
それはブラックではなくなります。 逆にただただ
辛さだけならばブラックといえるでしょう。

「ブラックな職場」についてマスコミが取り上げるように
なって久しいですが、ブラックな職場は周りが
決めるのではなく、働く本人が決めるのではないかと
思い始めています。

ただただ時間も身体も潰されるだけと思えたら 
その時点でさっさと断念したほうがよさそうです。
それはあくまで自分で判断し、決定しなければなりません。

人生その先に目標や目的を描いていれば
今置かれている立場がブラック的なものなのか
そうでないのか 自分自身で判断できるはずです。

もうすでにそんな時代に入っている気がしています。