企業依存を抜け出せるか」を見た。
収入が上がるどころか下がっている人たちが
増えているという。
右肩上がりの時代が終わっているのでしょう。
印象に残ったのは番組の中で連合の幹部の方が
「企業は定年まで雇う責任がある」とういう発言でした。
それは理想かもしれないけど、その時代は終わっているのでは?
その発想でいけば企業の利益は上がらず、
国自体も沈んでいく運命にあるでしょう。
雇用の流動性がある社会になればいいんだと夫が言いました。
辞めたい、でも行先がないから我慢して居続けるしかない。
一方雇う側は優秀な人には特に残ってもらいたいと考えている。
当然ですが。
夫の主張はちょっと違います。
仕事を覚えて居続けてくれたらラッキー。
もし他社に転職したいと思った時は快く送り出せればいいとの考えです。
夫は現在68歳。若い世代と同じように現場で働いています。
新しく入ってきた方に「折角教えてもやめてしまうかも」という思いを
持ちながらも、しっかり実務を身に着け、次の会社でも活躍できる
人に育てたいという思いでやっているとのことです。
雇用する側は転職してしまうことを覚悟で
仕事を覚えてもらう。
雇われる側が次はないからと、いやいや会社にしがみついていたら
社会が沈んでいってしまうことを自覚して働く。
お互いに自覚し合って、仕事に取り組んでいくと
社会全体が上手く回っていきそうです。
自分や会社のことばかりでなく、社会全体を俯瞰して
仕事をしていく。そうすることで、やがては自分に
プラスとなって返ってくるのかもしれません。
番組の後半では新しいビジネスモデルを考え出して
売上げが伸びている会社が紹介されていました。
今はただ単に物を売って「はい終わり」ではなく、
その後の継続するサービスで稼ぐ時代になったんだと思います。
気づいたら普段の暮らしの中でもサブスクが浸透していて、
代金が定期的に引き落とされています。
世の中は変わってるなあと実感する動きです。
物品だけでなく、見えないものにもお金を使うことが
益々増えていくことでしょう。
日本が沈没しないように、そして一人でも多くの人が
幸せを感じられる暮らしができるように、世の中を
俯瞰しながら考え、行動していくことが必要な時代に
入ったのだと思います。